いつものように夫は畑にでかけました。
私は、いつものように朝食をつくりはじめ、
しばらくすると娘が二階から降りてきました。
久しぶりにアメリカにいる娘の夫 と会話をしました。
今回は事情があって娘一人の帰国です。滞在期間は約2か月です。
義理の息子の元気な声をききホッとする義母の私。
しばらくすると、夫が「ゾウムシを捕まえてきたぞ」と
私のところへ飛んで戻ってきました。話す声はいつもの声ではありません。
娘を育てていた頃に戻った声です。
明るく、元気な声。
それには私たち親子の想い出がこのゾウムシにあったからです。
「私の飼っていたゾウムシは黒かったよ」と娘。
娘、小学校1年生の参観日に仕事で休めない私の代わりに夫は参観日にでかけました。
その日の授業参観に参加した父兄さんは数人、そして男性は夫一人だったそうです。
娘は先生の話などまったく聞かず
筆箱の中にひっそりと飼っていたゾウムシに夢中だったそうです。
それを見つけた先生は
「何回、言ってもわからんやつがいる」と娘に注意したそうです。
注意された娘の父は夫です。
夫の体裁のない、ばつの悪い気持ちはわかります。
ところが、そこでこの話は終わらなかったのです。
教室の授業から課外授業に移動し、写生に移ったのです。
そこでも、娘の画用紙は真っ白で、何も描かない。
筆箱から取り出した、ゾウムシと遊んでいたそうです。
それを見つけた先生はゾウムシを取り上げてしまったそうです。
その日の夕飯で夫の一撃
「二度と参観日にはいかない」と・・・・・・。
今思う、この時、娘はゾウムシの姿形を良く観察していたのです。
だから、娘は絵が上手なのかもしれません。
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