月も変わり7月、なんて早く月日は過ぎてしまうのだろう
そして、今日は父の命日です。
丁度10年が過ぎました。
父はとても優しい人でしたが怒りん坊で、わがままな人でした。
教員になりたかったと生前何度か聞いたことがあります。
でも、祖父に(父の父)に反対されたそうです。
その当時は、結構田畑があり、百姓の子はその田畑を守らなければならなかったようです。
その後祖父は病に倒れました。昔の我が家にトイレがふたつあったのは
病に倒れた祖父のためだったことがわかります。
そして、私の生まれる年に他界。50歳だったそうです。
祖父の死によって、父は家長となり、一家を支え、
自らも波乱万丈の道を選び突き進むことになっていきました。
そのうちの一つに
私の結婚も入っていたかもしれません。
ふたり姉妹の姉の宿命だったはずの私は
大橋から多田に。
先日、妹から私の知らなかった秘話を聞きました。
私の結婚式に歌った父が選んだ曲は「りんごの唄」で
歌詞を変えて歌ったのだそうです。その時、私はその場にいませんでした。
お色直しをしていたようです。
赤いりんごに唇寄せて
黙って見ていた可愛い子
りんごは………
可愛や礼子………と歌ったそうです。
今その時の父を想像すると、涙が溢れてしまいます。
そして10年の歳月の間に
私の一人娘は私のたどった道を同じように歩いているのです。
父が生きていたら、
俺の気持ちがわかっただろうと笑いながら話したかもしれません。
夫は仏壇に飾る百合の花を取りに畑に行きました。
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