2018年4月20日金曜日

家族はつらいよ

映画「家族はつらいよ2」を観る。
なかなか楽しい家族である。
つらい場面のはずが、なぜか笑ってしまう。
最初から最後まで喜劇的で面白い。
特に長男を演じる西村さんはユニークな存在である。
長男の嫁夏川結衣さん……この女優さんと同じ名前の家族がいることを発見し
親しみが増す。
長女はどこにでもいそうなおばさんである。
その婿殿の役林家さんはこの映画の中では私からは助演男優賞をあげたい。
血のつながりがないのに、ちゃんと家族の仲間入りをしていて、
存在感がないようでいて、家族に溶け込んでいる。
次男を演じる妻夫木さんはクールに振舞っているが、
結局は長男と同じで、どこか頼りなさを感じさせる。
その嫁役蒼井さんは家族にとっては新人である。若さは宝物である。
嫁と婿は血のつながりがないのに家族になる。これまた、摩訶不思議なことである。
つまり家族とは、血のつながりがない者同士から生まれるようだ。
家族からはみだした老人を演じる小林さんの演技に家族のありがたさ、つながりの大切をあらためて感じさせているようだが、友人の死を受け止める主人公橋爪さんの場面は雑だったことが残念だ。ここはもう少し丁寧であってほしかった。
この映画の中の家族とは同居に限らない構成で表現をしている。
なるほど、今は核家族、ひとり暮らしが主流だから
家族の枠は一族に変わったのだろうか。
家族の長が生きていることも重要であると思いながら
亡き父を思い出す。
わがままで、寂しがりやで、怒ってばかりの父に振り回されていたが
それも家族だから許されたのであろう。

さて、我が家族といえば、(嫁を主人公に考えると)
思い通りにならないことがほとんどである。
365日中半分は我慢の生活である。
しかも、他人同士が一緒に一つ屋根の下で、
38年以上一緒に暮らしているのである。

家族はつらいよ……違うでしょ!嫁はつらいよにタイトル変更を願いたいようだ。













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