豆撰に必要なものを急いで取りに行きました。
妹の家です。
私の生まれた家です。
父が眠っています。
玄関を開け、必要なものを取り
急いで立ち去ろうとする私に
「ほら、礼子、サザンカがきれいに咲いてるだろ、そんげん急がんても
みていけばいいねか」と
寂しそうに私を引き留める声がしました。
仏壇に手を合わせることもせず
お水を上げることもせず
帰ろうとした親不孝の娘
サザンカの花が囲いの中で窮屈そうに
咲いている
雪の降らない土地だったら
おもいきり手足を伸ばし
咲くことが出来るのに
雪国に生まれ育った宿命と親不孝の自分に
涙がにじんでしまいました。
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