ネパールから帰国し
私を待っていたのは夫とピアノ。
夫にはありがとうの言葉が言えた。
リビングで私を待っていたピアノには目もくれず
私は久しぶりにあった我が子のように、異様な目でチラリと
みるだけ。
帰国した翌日夫が「ピアノを弾かないのか」と言ってくる。
「うんーん」と首を横にちょっとふる。
怖いのだ。半月もピアノを忘れていたことで私はピアノが好きではなかったような気がして、いや怖かった。覚えているだろうかという不安とピアノはこれからの残りの人生にどんな影響があるんだろうか?
今さらこの年で練習をしても上達しない。この気持ちは仕事に対する意欲とも言える。代弁しているのだろうか?
ネパールの人々の暮らしと自分の暮らしを対比させているのだろうか。
ネパールで出会った人々は生きている。自分の人生を。私は?
そして、今朝
ピアノの蓋を恐る恐る開けて、一枚の楽譜アヴェ・マリアをゆっくりと弾いてみた。間違いもあったが
優しい音色を感じた。
日日是好日
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