日日是好日の続編 森下典子著「好日日記」
従姉妹がこの本を勧めてくれた。早速アマゾンで購入。本当に便利な時代になった。本屋にも行かず欲しい本が大抵翌日に届くのだから。
お茶のお稽古を始めて早5年目。それこそ若き時代に宗徧流那須先生の門を叩いたもののお茶のことはもちろん四季の移ろいや禅語になど全く関心を示さず、正座に耐えることで自分を鍛えてみようかと言う浅はかな気持ちだった。だからお茶の意味を全く理解できないうちにリタイアした。それから40年以上の時を経てもう一度お茶のお稽古をはじめたのです。年をとってからのお稽古はお点前の順序などはなかなか覚えられない。ましてお床の軸の読み方など覚えられるはずもない。毎年繰り返されるその季節にあったお道具や軸、お菓子にうら覚えの未熟者である。しかし覚えなくてもなんとなくでいい。私はそのなんとなくを楽しんでいるのです。
さて「好日日記」は教本ではなく、その直々に合わせ季節の変わりとお茶の魅力がわかりやすく挿絵とともに綴られている。人生相談日記のようにも感じられる。なるようになりますあなたの人生です。まだまだ急がなくてもと言っているようです。半分を読んだところで、今日はお稽古日です。冬至が近いのですっ飛ばして冬の候を読む。冬至について夫に尋ねると明石が基準だからこの辺は本当は10日ほど早いと教えてもらう。へーそうなんだ。知らなかった。
この一冊はどのページに飛んでもいいドラえもんのどこでもドア風の人生本のようだ。
日日是好日