2022年6月5日日曜日

楽譜がひらりと落ちて

 歩行機とコルセットで

腰を安定させて

トイレは1人で行ける。

トイレットペーパーも1人で切れる。

ベッドに腰掛けて食事がなんとかとれる。

5分が限界だが、

少しずつでも回復に向かっている。


ピアノの前に行ってみる。

まず 、蓋が開けられないことに気づく。

夫から開けてもらう。

楽譜を取り出す。とりあえず

悲愴の楽譜を譜面台に置くと

一枚がひらりと落ちてしまった。

拾うことが出来ない。

鍵盤に指を載せてみる。

数小節なぞらえてみる。

しかし、弾けない。

腰に刺す痛みに耐えられない。

せっかく頑張ってきたのに、中断すると

今まで頑張って練習してきたことが

泡のように消えてしまいそうで

切ない気持ちになる。

やっぱりまだベッド生活は続きそうだ。


老老介護を受けるとは

思わなかった。

食事から洗濯着替えと

基本的生活は夫に支えてもらわないと

何も出来ないのである。

内臓や認知の病ではないが

もしそうなったら一体どうなるのか?

不安な気持ちになる。


今日は甥っ子の結婚式です。

楽しみに一か月も前から出しておいた

着物は着れない。

歩けないが、ふたりの晴れ姿が見たい。

車椅子にどれくらい腰掛けていられる

だろうか?


痛みをどれくらい我慢できるか

一目でいいからと思っている。

日日是好日



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