2025年6月14日土曜日

親切

 イタリア家族と私で金沢へ向かう。夫はゴルフと畑。ちょっと気が引けるがそれもまた良し。細い人がいないと妻はノビノビである。と思ったら大間違い。孫は少しのことでピーピーと泣く。父親と喧嘩すると「一生もう話さない」と言う。この一生は実に短く、何度でも可能な切り札である。そしてババには「一生のお願い」と言う切り札を使う。日本に来てからまだ3日しか経っていないのに何回使うつもりか?だがババの関所は結構厳しいのである。

さて、兼六公園にての出来事。いくつもの橋があり、小川に手を入れてしゃがんだり、石の階段を駆け上る孫。突然「ない、ない私のブドウちゃん」ブドウちゃんとはハムスターの人形のことである。バックにつけておいたのにどこかに落としたらしい。

パパはもうカンカン。探しに歩いた道を戻るもすぐに引き返す。孫の泣く声は兼六公園の木々に伝わり響き渡る。もう仕方がないババともう一度だけ探してみようと泣き声をまずは停止させることに努めて、歩き出すと、なに?私に?「エキスキューズミ」と英語のような声。一応振り返ってみると背の高い中語人の青年がタブレットに入力。「人形を探していますか?」と打ってくれる。「イエス、イエス」と私は喜びと感謝を伝える。続いて園内地図を中国人は取り出し11番の木の上にあります。と続けて打ってくれる。「サンキュー」と感謝して歩き出す。清掃をしてくれる人に11番の場所を確認する。するとそこまで案内いたします。と言ってくれ、人形を探してくれる。このおふたりに感謝感謝。中国人も日本人も親切で思いやりの人だった。つまり人形は孫の手に戻ってきたのです。めでたしめでたし。

今回の金沢の旅の1番の思い出になったようだ。

日日是好日


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