2018年6月20日水曜日

私にとって映画とは

「万引き家族」に始まり、「羊と鋼の森」、そして三週連続映画館に足を運んだことになる。3回目は「空飛ぶタイヤ」である。

今年に入って、気候の悪さと、日本の縮図高齢化の影響で、豆撰も方向転換の時期を迎えて、日々悩むことが多い毎日です。SNSの見よう見まねの発信では、伝えたいことがなかなか伝わらない。経営者の一員として、悩み苦しむ中、娘に相談。
厳しい言葉の連続でした。豆撰のこだわりはどうしたの。中途半端な情報を載せないこと。インスタにはいい写真を載せること。など数々の浴びせられた言葉に、頭を抱えてしまい、正直逃げ出したい気持ちをチラチラと脳へ配信していました。

万引き家族では自分を失いかけていた子供が自分の意思でこれではいけない。妹のために。と勇気ある行動に涙した。
羊と鋼の森では調律師の仕事の目標をふたりの姉妹が教えてくれた。
そして、空飛ぶタイヤは逃げ腰になりそうな、お金の誘惑に負けそうになる運送会社社長が従業員、銀行員、大手自動車社員、その他たくさんの人々の真実の心の助けをもらい、諦めず食い下がるこの実話ストリートに勇気をもらうことができた。

この三作はすごい。
美味しい栃尾の油揚げ、栃尾とうふにこだわり続けてきたはずだ。
豆撰にはそのこだわりを続けようと若いスタッフが5人もいる。
一生懸命頑張っているベテラン、みんながいる。
いい会社だ。豆を選ぶことからスタートした栃尾のあぶらげ屋である。
大きくならなくてもいい、美味しいあぶらげを待ってくれている人のために、頑張っているスタッフの足を引っ張らず私のできることを精一杯やろう。
私は空飛ぶタイヤの笹野さんになれたらいい。

映画は素晴らしいと思う。
脇役の一言から勇気をもらうのだから





2018年6月19日火曜日

美味しいものへのこだわりは離乳食から

先日あるお店で見つけた豆腐ハンバーグ。
私の美味しさへのこだわりとはちょっと違った。

最近、もうじき満一歳を迎えようとしている孫について娘との会話は
「離乳食」についてです。
私の子育て「離乳食」はよく覚えていません。
朝7時から夕方7時過ぎまで、私は働いていましたから。
ですからお昼におやつに、一体何を食べていたのかわかりません。
朝だけは私が作りました。野菜だけはたっぷり、たまごを一個入れおじやにします。
ほとんど毎日この簡単メニューです。果物といえばリンゴをすって食べさせる程度です。
イタリアに住む娘は、お粥はお粥の味、ブロッコリーはブロッコリーの味、鶏肉は鶏肉とその食材の味を覚えさせているようです。
なるほど、と納得しながら時代の変化と情報社会のすごさを感じてしまいます。
私の娘には作ってやれなかったけど、孫の為に、こだわりの食材を使って、離乳食、幼児食、さらに介護食を今なら考えることができます。
そこで、素材を生かした美味しい豆腐ハンバーグをつくることにしました。
安心安全な豆撰の栃尾のあぶらげと豆撰自慢のざる豆腐真心を使って
さあ、はじめました。タマネギとあぶらげはみじん切り。
ざる豆腐は水切りしてありますから、そのままで。
中火くらいで、じっくりと焼きました。
夫は一番のりの批評家です。
「お母さん、ふわふわでいいよ。豆撰のお弁当に試したらどうだ」
嬉しい一言に絶対の自信を持って、豆撰に出社。妹に、スタッフに、社長に味見を依頼。
すごいですよ。みんな美味しいって言ってくれて。
明日から試食を作ることにしました。まずはモニタリングからです。
あらためて素材の偉大さと豆撰商品への自信を取り戻したというわけです。
でも、でも、でも、孫の口に入るのはいつのことやら?




2018年6月15日金曜日

ピアノの音色 「羊と鋼の森」

原作は本屋大賞受賞「羊と鋼の森」
雰囲気は頭の中で想像するのですが、実際に画像で物語を追うかたちになると、
なんとも情けないほど、原作を忘れていました。
それはそれでよかったかもしれない。
主役の俳優山崎賢人さんは、これからが楽しみな若い俳優さんでした。
ピアニストを目指す姉妹の陽と陰もいい感じでした。
ふたり姉妹の反発し合いながらも、妹は姉の孤独を支えるというラストに思わず涙が溢れました。私自身と妹を重ねたのでしょうか。
この映画も、いえ最近の映画に、いい役どころで顔をのぞかせている三浦友和さんの
存在も重厚感があり、若い頃から見ると、諦めない努力を感じさせる。この映画のテーマそのもののようである。彼の台詞にある詩そのものでした。
ピアノの音色に心が癒される。昔私もこの曲に挑戦したことがあったと自分の過去の
余韻に浸る場面もあった。エンディングのピアノは特に心に響く。このラストがこの映画を締めくくっているようだった。
映画はどの映画も私にとっては新鮮で新たな想いを伝えてくれる。
本は本で想像力を与えてくれる。
今回の映画は本からはじまりました。どうしても観たかった映画でした。
私流の映画の味方は、真っ白な状態で楽しむことかもしれません。
森から世界へ届くように。





2018年6月7日木曜日

私のピアノ

買ってもらったのは今から43年前でした。
壊れてしまったのは・・・・・・。


成人式には振袖はいりません。だからピアノを買ってください。と父にお願いしました。
保育園で子供たちと一緒に遊ぶための大切な私の楽器でした。
それから、ピアノは私の生活の一部となりました。ピアノの引っ越しは3回もありました。
楽譜を読むのも一苦労です。保育園につとめてからもレッスンに通い続けました。
ピアノの練習は朝と夜の2時間くらい続けました。
娘が生まれても、ずいぶん練習を重ねました。今から思うと良く頑張ったものだと自分を
褒めてやりたくなります。
そして、ピアノと過ごした15年の歳月は終了し、豆撰で働くことになるのです。
あぶらげを揚げ、工場のお掃除をし、午後からは伝票つくり、荷物つくりで全く休む暇などありませんでした。
若いって本当に頑張れるものだと思います。

それから2004年7月13日の中越大豪雨の日の出来事は今でも忘れられません。
我が家が私と夫の目の前で土砂に倒されてしまったのですから、その後、暑い日が続きました。
我が家の瓦礫撤退作業の日。
倒壊した瓦礫の中からクレーンで運ばれた
私のピアノは形がなく、鍵盤だけが悲しく怒ったように波を打っていました。
「やめてください」と心の中で叫びました。
20歳から35歳まで私の体の一部だったピアノの姿はあわれで悲しくって
家が壊れた時よりも、涙があふれたことを覚えています。

6/30には栃尾キリスト教会様のおかげで、栃尾第二回被爆ピアノコンサートを
開催します。原爆という恐怖のなかで、生き延びたピアノたちに想いを馳せながら
私は私のピアノを想いだしています。





2018年6月6日水曜日

栃尾を歩きませんか

栃尾自慢市の終わったあと
刈谷田川上流に向かい
宮沢橋付近を散策しました。
夕日が山に沈みそうな、その瞬間でした。

遠くの家並みはほんのり夕日色にそまっています。
車から降りると、
アザミの花が私を誘うのです。
川の流れに心が癒され
しばらくたたずむ私。




2018年6月2日土曜日

6月3日はとちお自慢市です!豆撰にもお越しください!

とちおの自慢は緑豊かな自然と水。
そして栃尾の名物といえば「栃尾の油揚げ」です。
通称「あぶらげ」といいます。
栃尾のあぶらあげにも美味しい水は欠かせません。
刈谷田川の上流に刈谷田ダムがあります。守門から流れる清流をここで管理します。
そして、その清流は取水口を通り、栃掘村にある浄水場に運ばれます。
つまり浄水場には家庭の水は全く入らないのです。
各家庭に運ばれる栃尾の水は生活雑排水の入らない全国でもまれな地域です。
刈谷田川上流にて魚釣りが楽しめるのも栃尾の誇れる自然環境です。
美味しい水で作る栃尾の油揚げ、お豆腐はまさに生きていると言えるでしょう。

6月3日 とちお自慢市 場所:とちお道の駅 時間:10時~15時
とちお自慢市には特別な巨大あぶらげが揚げられます。
皆様、ぜひお出かけください。