2017年11月21日火曜日

編集の力 レミングスの夏

昨年茨城で先行上映を観た、「レミングスの夏」。
そして先日、長岡アジア祭主催のこの映画を再びスクリーで観ました。
一言で言えば生まれ変わっていました。
 何がどう変わっていたのかと問われたら
困ってしまいますが画像の一コマ一コマが生きていて、
主人公を含めた子供たちの表情がとてもいいのです。
引き込まれていくのです。
編集の力が作品を押し上げています。

五藤監督の舞台挨拶の中
子供たちの計画だから、そこには少し幼稚な部分が見える撮り方をしたそうです。
原作を見通した、感性は脚本家であり映画監督だからでしょう。
そしてそこに五藤監督の優しさが感じられます。

映画とは不思議な力を持っています。
記録であったり、希望を感じさせたり、人としての生き方まで
考えさせてくれるのですから。


2017年11月17日金曜日

老婆の見つめる雪景色






母を見舞った帰り道

遠くに見える守門岳は薄化粧をして、とてもきれいでした。
そこで、栃尾坂通りの山田町公民館前に立ち寄ってみました。
老木の桜の木が3本あります。
木と木の間に映る守門岳を
杖を突き、腰を曲げた老婆が眺めていました。
さっき見舞った母と重なって・・・・・・。

2017年11月16日木曜日

まだまだ早いのに守門だけは白くなってしまいました。

 まだまだ早いのに守門も前山も白くなってしまいました。

クリスマスにちょっと白くなり、サンタさんがソリにのってやってこれる
程度が理想なのですが・・・・・・。


お歳暮の季節です。
豆撰のお歳暮チラシとお手紙です。
もう届いているかもしれません?
届いていない方
豆撰の品物にご興味のある方
お届けいたします。
お問い合わせ・・・0120-05-5006

ネットはこちら豆撰のお歳暮

豆撰の御歳暮2017

2017.11.15



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2017年11月12日日曜日

想いでポロポロ





母を見舞う前に立ち寄りました。
数年前に母と叔母を連れてきた時よりも
紅葉が色あでやかです。
母にこの色を見せてやりたかったと思った瞬間。

「ばあさんときたことがあるぞ」と天から父の声が
私の心に聞こえてきました。

父と母が一緒だったように
私は夫から写真を撮ってもらいました。

2017年11月7日火曜日

63回目の記念日

いつもより、忙しい日だった。
面倒なことは先送りしてしまう性格に拍車がかかり。
もうこの日しかないと
どん底にならないと、仕事をしない罰が
よりによって、63回目の誕生日だった。
仕事のけりがつかないまま帰宅する。
刺身と焼き鳥と白ワインでささやかに乾杯。
振り返ることもせず、と言って未来を考えることもなく
満腹感でうたた寝をする。
これでは体重は日々増加するも当たり前。
風呂に浸かり
ちょっと考える。
月に一度一人旅をしようか
電車の中はとても自由な時間だ。
寝ていようが、本を読もうが、ネットを見ていようが
私の勝手である。
この自由を月一度計画してみようか。
その前に、なんとかしなければならこともある。
体重増加をこの辺で食い止めないと大変なことになりそうだ。
よし、三日坊主でもいい。
明日から、歩いて豆撰に行こう!

これが63歳の記念日だ。
ちょっと味気ない。と情けないが重なる。

2017年10月25日水曜日

生きていることは食すること!食することは生きること!

母の飲みこみ練習を再開してから
2週間が過ぎます。
口からものを食べるということは
私が想像していた以上に脳の刺激、活性化につながるようです。
発熱のために飲み込み練習は中断し、そのうえ私たち姉妹の名前も
わからなくなり、まるで反応がない日々が約1月続いた時
私の脳裏に浮かんだ文字は「あきらめ」でした。
高齢です。もう最善を尽くしてきたのだから、仕方がない事と
思い始めていたのです。
でも、妹はあきらめることなく、医師にお願いし、飲みこみ練習の再開が
始まったのです。
そしてその結果、動かすことのない口をあけるようになりました。
ほんの3匙程度を飲み込むのに、15分から20分もかかります。
それでも、あきらめず取り組んでもらうと
今日は、「右手が痛い」「和子」「礼子」「足が痛い」と
言えるようになったのです。
看護師さんに「甘い?しょっぱい?」と聞かれると
「あまい」と言いました。

生きていることは食することです。
食することができると喜びが生まれます。
喜びが生まれると希望がでてきます。
母を見ていると人生勉強のように思えるのです。
看護師さんひとり、ひとりに特徴があります。
最近はそのひとり、ひとりの特徴を個性として感じることができる余裕が生まれました。

「栃尾の油揚げは絶対同じものができないよね。
看護師さんも豆撰のスタッフも同じだね」
こんな話をしながら豆撰に帰りました。
1を話し10を学ぶ人もいます。
10を話すとなかなかのみ込めなくゆっくり、マイペースの人もいます。
でも、繰り返し繰り返しあきらめることをしなければ
必ず10を学ぶことができるようになると思いました。
私自身も、もう歳だからと言い訳せず前向きに頑張ってみようかな?
と母を見て思いました。


2017年10月21日土曜日

私の見た被爆ピアノ










長岡のアジア映画祭の菅野さんと被爆ピアノの持ち主の矢川光則さんのおかげで
栃尾でも被爆ピアノコンサートを開催できるようになりました。

私が被爆ピアノにふれたのは今から4、5年前に遡ります。
東京での飯島晶子さん主催の被爆ピアノコンサート、
被爆ピアノの奏でる音色と飯島さんのナレーションは
平和への願い「希望」のように思えました。

そして、被爆ピアノへの想いは、矢川さんと五藤監督に託され
来年映画化されるとお聞きしています。
映画「被爆ピアノ」は私たちに何を訴えるのでしょうか
そして私たちに何を考えさせてくれるのでしょうか
今からドキドキワクワクです。


今回、栃尾教会でピアノを奏でる方々は
中学生、名古屋からわざわざお越しの方、教会の方
豆撰の子供(スタッフのお子さんはみな豆撰の子供です)

ピアニストの方ではありませんが
彼らの弾く音色は、被爆ピアノと心が一緒になり
平和への連弾になるような気がします。


11月18日夜6時半開場です。
栃尾のみなさん、長岡のみなさん、新潟のみなさん
是非、お越しください。







2017年10月19日木曜日

栃尾で被爆ピアノの調べをみんなで聴きませんか?

栃尾で被爆ピアノの調べをみんなで聴きませんか?


被爆ピアノとは、原爆投下時、爆心地より3㎞以内で原爆の爆風、熱線、放射能等の被害を受けたピアノのことです。
被爆ピアノを託され、平和コンサート活動をして全国を回っている広島の調律師・矢川光則さんが
11月18日、長岡に被爆ピアノを運んで来て下さります。
夜6時半から会場「日本キリスト教団栃尾教会」様のご協力のもとで「被爆ピアノコンサート」を開催いたします。

原爆の痛み、戦争の痛みを伝え続ける被爆ピアノの音色を聴きにいらして下さい。
演奏を聴きたい方は、チラシの連絡先にお申し込み下さい。

矢川光則さんと栃尾の映画「モノクロームの少女」「ゆめのかよいじ」を撮られた長岡出身の
五藤利弘監督のお話もあります。
(新作映画についてもお聞きできるのでは・・・・・・。)

栃尾の皆様、貴重な機会かと思います。
お待ちしています。

2017年10月16日月曜日

高橋まゆみ人形展には涙が光りました。

先日のことです。
東京からのお友達とそのお友達ご夫婦と私と夫で
栃尾の美術館に行き「高橋まゆみ人形展」を見てきました。
タイトルは「ようこそ心のふるさと」です。
階段を上がると廊下の右側におじいちゃんとおばあちゃんの真ん中でおにぎりを持って
嬉しそうにばあちゃんをのぞきこむ孫の愛らしい写真。
りんご畑の風景はまるで本物のような写真の序幕から、もう癒されるのです。

そして、中に入ると写真は立体的になり、人形たちは微笑み、笑い、涙しているのです。
私たちはいつの間にか、昔昔の子供時代に戻ってしまいました。

おじいちゃんがそっとおばあちゃんの肩を抱く姿に
あったかいものが流れ落ちます。
どのシーンもとても楽しそうで、仲良しなのです。
我が家とはちょっとちがうかな?
喧嘩ばかりしていたけど、仲良しの時も晩年にはあったかな・・・・・・
と両親を思い出しました。

懐かしいお芝居を見ているような気分です。
娘と母、祖父母と孫、畑では腰の曲がったおばあちゃんが
嬉しそうに笑っているのです。
お嫁入りの着付けをするおばさん、娘の晴れ姿を見る母、
悲しくって、寂しくって下を向いている父親。
こんな日もあったと、そっと涙をぬぐうわたしでした。

どうしてでしょうか
こんなに、心があたたまるのでしょうか

人形には不思議な魔力があるようでした。
誰でも、この人形展を見たら、心があたたまり、くすっと笑うでしょう。

この人形展のように
あったかい気持ちになれる豆撰になりたいと思いました。





2017年10月13日金曜日

友情と親子の絆を描いているのではないだろうか「レミングスの夏」




















栃尾を舞台に「モノクロームの少女」、「ゆめのかよいじ」を撮った
長岡出身の映画監督作品「レミングスの夏」が11月19日にアオーレ長岡にやってきます。
原作は江戸川乱歩賞作家竹吉優輔という話題性もあります。
それに加え、音楽は長岡出身のスネオヘアーさんです。
隠れた見どころは映画にも出演されている、スネオヘアーさんの名場面です。
ボールが転がり急ブレーキをかけ、車から降りる役に、ちょっと笑えます。
初々しい少年少女6人の仲間が探し求めたものは新天地。
「スタンドバイミー」を意識しながら描いた五藤利弘監督の想いは
映像の美しさにあるのではないだろうか。長岡人なら長生橋を重ねるでしょう。
森を駈ける場面は栃尾を想像させるでしょう。
友情と深い親子愛が涙を誘う感動映画です。
きっと、観たくなるのではないでしょうか。

詳しいご案内はこちらをご覧ください。



2017年10月10日火曜日

顔!















一年で一番忙しい豆撰感謝が無事終了しました。

言葉や文字にはなかなか表現できません。
もし表現するならば
「笑顔」のような気がする。

 笑顔の中にはたくさんのたくさんの想いが感じられます。
それは作り手と買い手のきもちではないかと思いました。

来年も再来年も5年後10年後にも
この笑顔のために
美味しいあぶらげを作り続けたいものです。

2017年9月30日土曜日

栃尾ぶらぶら旅のおすすめ





実りの秋、

そして行楽の季節です。
明日から10月がスタート!

まだ行楽の予定を計画していない方におすすめいたします。

豆撰の大感謝祭~秋葉神社参拝~栃尾美術館(高橋まゆみ人形展)
を廻ってはいかがでしょうか?

豆撰も恒例の年に一度の大感謝祭開催まで1週間をきりました。
イベントの目玉その1は「40枚分ある大きな巨大あぶらあげ試食会」

社長自ら、ねじり鉢巻きを締めて、あぶらげの生地をステンレスの板に乗せ
フライヤーに入れます。40枚分のあぶらげですから、フライヤーの中はいっぱい
いっぱいです。それを大きな取っ手のついた網に入れて
ひっくり返すのです。失敗は許されません。
社長の顔は見たことのないほど真剣そのものです。
ちょっと怖いかも・・・・・・。
大きなあぶらげは、あちち、あちちと切り分けられ
皆様のお口に運ばれていきます!

イベントの目玉その2は「おぼろすくい」
ご家庭から鍋やポールをご持参いただき
大きなおたまですくいます。
店頭のおぼろとうふの2倍3倍の山盛りをお鍋に!

この他お楽しみ袋に、送料無料コーナーなど
たくさんの楽しいことを取り揃えております。

秋葉神社で参拝後は隣の公園で
豆撰の栃尾寿司弁当を持って、芝生の上で家族団らんはいかがでしょうか


それから栃尾の街を一望できる栃尾美術館 にて
昔を思い出しほのぼの人形を眺めたら
きっと心がやわらかくなるのではないでしょうか?






2017年9月21日木曜日

仙台で世界観について話し合い、たどり着くところは・・・・・・。












実は、仙台には友達がいます。


ですから仙台に到着してからは、なんの問題もなく市内観光をしました。
680円の一日フリーパスを使って、ちょっと小型の観光バスに乗りました。
一番後部席に座ると、あとから私たちの隣に座ったおじいさん。
何やら友に話しかけてきます。
ひとりで、朝神戸から飛行機乗ってきたそうです。


62歳の私はことあるごとに口癖のようにこう言います。
「私はあなたたちの3倍も生きてきて、もう頭は古くて、
新しいことが覚えられないの」と嘆くのです(仕事拒否の言い訳)。
それなのに、このご老人は
何と88歳とおっしゃるではないですか・・・・・・。
どこを廻ったらいいかねと友に尋ねる。
すると友は
「このバスは何回廻っても大丈夫ですから、一周してから
ここなら行けると思えるところに行ってみてはどうですか?」
しっかりとしておられるけれど、見た感じ足腰には多少の不安が
ありました。機転のきく友のアドバイスに
「ありがとう、そうだね窓側で一周してから決めることにしよう」
さて、
私たちは瑞鳳殿で下車
「この長い階段はおじいさんには無理かもしれないね」と話す私の
息はぜいぜい…腰に手を当てなんとか上るのでした。
別館で見る伊達正宗像はイケメンです。鼻は高く・・・
私たちは勝手に批評しあうのでした。
この時代にローマまで使者を使わせた伊達正宗の世界観に
驚きながら、自分たちの子供たちの世界観を話し合う。
(友の息子さんはお仕事でインドその他の国々を廻っているとのこと)
続いて、東北の津波から北朝鮮問題、トランプさん問題
へと発展していき、いったいどうなるんだろうかこの国は
と熱く語りあうも…落ち着くところは孫の話。
美術館でランチを楽しみ、最後に大崎八幡宮を参拝。
「孫の勉強意欲が増すことでも願いましょうか」と教員だった友は
手を合わせ、私と言えば、「ここは鈴だね。鐘と鈴は宗派によるそうです」と
先日調べたことをぶつぶつ言いながら、鈴を鳴らすが
願い事を忘れるサザエおばさんでした。
4時間半の友と一緒に廻った「仙台」は
観光と言うよりも、再会し近況報告することが一番楽しかったのです。

帰りに駅で妹に頼まれた牛タンを買い求め
(試食して買いなさいのアドバイス通りに)
笹かまぼこを買う。
結構重かったので宅配を頼んで
最後の仕上げに心残りがないように、私はずんだもちを食べ、
無事予定通りの電車に乗り、我が家に帰宅しました。






2017年9月20日水曜日

日帰りひとり旅。原田マハさんの小説気分のはずが。

アメリカの一人旅を経験した私です。
仙台くらい、絶対に一人で行けるはずです。
長岡発6時28分に乗るわけです。
駅前に出るはずが、一本間違って、くるりと一回転してしまいました。
それでも車を駐車場にいれ、昨日切符は購入していたので遅れることなく
乗車しました。
本を開き、読み始めると、睡魔に襲われ、迂闊にも居眠り。
大宮前で目が覚めて、良かったと胸をなでおろしました。
大宮で乗り換え、サザエおばさんは切符のありかと時間を何回も確認しました。
それからお腹が空いていたので、朝食を買うことに、乗り換え時間はあまりないはずです。時計を見るとまだ12分の余裕です。
サンドイッチとお茶を急いで購入して、17番線に走りました。
平日なのに長蛇の列、当然並びました。
時計は見ませんでしたが、東北新幹線・・・・・仙台行きと耳に聞こえました。
そして乗車、出発したわけです。
ところが乗車案内は「やまびこ」っていうじゃあないですか。
わたしは、今一度切符を確認しました。
「はやぶさ」でした。やっぱり、数分違いのやまびこに乗ってしまったわけです。
なぜ、昨日指定席だけのはやぶさにしたのかですよ。
同じ時間帯に乗っても30分早く仙台に到着できるからです。
これはもう、完全に夢の一日のはずが、いつものペースに戻ってしまっている。
今、郡山を過ぎて、あと40分この箱にいなければなりません。
トホホホ……
続くきはまた。



2017年9月18日月曜日

NHKひるブラ生放送…栃尾の油揚げ

全国版生放送、このチャンスは大きいと
社長も私も、スタッフも朝から、そわそわ ドキドキしながら
時計とにらっめっこをしていました。
生放送の打ち合わせは10時過ぎにありました。
その後、社長は豆撰の「アツアツ栃尾の油揚げ定食」をもって
とちパルにでかけたのです。
栃尾の油揚げ三昧の定食の宣伝をしよう!
栃尾寿司弁当を持っていこう!
と朝、入念な打ち合わせを豆撰でしました。

さていよいよです。
社長は豆撰の法被を着ていざ出陣です。
私とお昼休みのスタッフの4人はテレビの前にくぎ付けです。
時計は12時15分を指しているのに
何????新潟のアナウンサーさんがまだ出ているではありませんか?
「何時からだった?」
12時22分からでした。
生放送なのに、さすがテレビ局です。22分前には新潟のアナウンサーさん
のニュースはピッタし終了でした。
さあ!始まるぞと正座し携帯を片手に
手に汗を握り、テレビ画面に食いつくわれら・・・。

雁木通りにある「あぶらげや」さんが次から次へとテレビ画面に映り、紹介されていきます。
最初は、作り方が全然違うんだねとのんきな会話をしているわれらでした。
あら、あれ…時間がどんどん過ぎて
時計は12時35分をきり、
とうとう
あと5分しかないよね。社長出るのかしらと
われらの心臓はバクバクでした。
やややや!最後の最後に
われらの社長が登場・・・・・。出演時間数秒・・・・・・。
篠原ともえさんのコメント「おいしそう・・・・」も生放送でジエンドとなってしまいました。
私の推理によりますと
篠原ともえさんはこう言いたかったのです。
「アツアツの栃尾の油揚げ定食はとてもおいしそうですね。栃尾に行って食べたい!」

放送終了後はみんなで落胆 !
仕方ないよね、栃尾の宣伝だからさ…と慰めあっていました。
ところが、お電話やら豆撰にあつあつ栃尾の油揚げを食べに次から次へとお客様が
「テレビ見ていました」と・・・。
嬉しい一日でした。

皆様ありがとうございました。

2017年9月16日土曜日

義父、カールベンクス、実母





赤ワインは小布施の2015年産、甘酸っぱい香。
グラスの向こうに映るカールベンクスの想いがスクリーンに映る。

今朝はゆっくりと起きた。
朝食の準備をしながら、1日の予定を立てる。
今日は私の休日。
義父は施設に入って一ヶ月になる。ひ孫の写真を見せると、頬の筋肉が和らぎ、
「大きくなった」と言う。
ホールに行こうと同室の方に誘われる。
「歩いていく」と虚勢を見せるものの、介護士さんに止められ、車椅子に乗る。
普通食がとれないせいか少し痩せて見えた。
認知症は思ったより進んでいなかったことに胸をなで下ろす。

栗山から十日町に向かう。
古民家レストランを目指す。
目的地は想像以上に重厚で趣がある。梁で作られカウンター、格天井の棚に目を奪われる。
古い建物の再利用はとても素敵だった。
地元のパン、茄子のスープ、豚肉ソテーにきのこのメインはとてもボリュームがあった。
デザートの黒イチジクは程よい甘さとシャーベットが口の中でとろける。

食べ終わる頃、若いスタッフの娘さんと雑談。
映画「雪の中のしろうさぎ」、娘が以前ドイツに住んでいたこと、
栃尾の油揚げの話に盛り上がる。
そして最後に、これからのご予定はと優しく声をかけていただく。
予定のないことを話すと「星峠の棚田」と古民家集落の竹所を教えてくれる。
この少し贅沢な気分に幸せを感じ夫に感謝……。

星峠の棚田を見下ろすと、栃尾の棚田を思い出す。
すると母のことが気になり始め、病院へ急ぐことにする。
越路を通ると、母を連れてきた紅葉園を思い出す。
もう二度と母と一緒にドライブすることはないだろう・・・・・・。

母の病室に入る。今日は氷がない。額に手を当て、右手の手袋を外す。
汗ばんだ手を拭いてやる。
抗生剤が効いてきたようだ。夕方、妹がやってきて、ふたりで母を見守り安堵する。
母の口は相変わらずへの字だったけど、先生の熱も下がりよかったです。の声に
安心して、妹から自宅に送ってもらう。
私の一日が終わった。

2017年9月13日水曜日

127段の思い出と秋葉神社




雁木通りの続く上谷内に門前通りがあり、両端に、「秋葉山」と「常安寺」と銘が刻んである門があります。
この通りは、毎月24日になると市が並び、遠くは魚沼、見附から秋葉神社参拝と買い物客で賑わっていました。(現在は金町通りです)
私の曾祖母や祖母の姉妹は市日になると栃尾に来て、我が家に泊まっていました。曾祖母はとても私をかわいがってくれるのですが、お歯黒の顔は子供心に、怖くて膝の上に抱かれることに抵抗を感じたものです。今では懐かしく、いろいろな人の面影を追って、歩いてきた道を振り返っている私です。
そして、栃尾のお土産と言えば、栃尾の油揚げです。祖母は泊り客のみなさんに新聞紙に包んだ「あぶらげ」を渡していました。そして市日に買い物をした品々(モンペ、着物生地)を大きな風呂敷に包み、それをしょって帰る老婆たちのまるくなった背中が不思議でした。昭和30年代の記憶です。
今でも門前通りの正面は常安寺、その手前に龍の口から流れる清水があります。秋葉神社に参拝するには、かなり急な127段の石段を上ります。そしてさらに急な坂道を上って栃尾中学校に通うのです。この清水は疲れを癒す、元気のでる水でした。

石段を上ると左に大きな杉の木がありました。お友達と手をつなぎ、その太さを確かめ合ったこと。茶屋があって、入り口にはラムネがいっぱい冷やしてありました。
そのラムネを買いたかったけど、一度も買うことはありませんでした。
龍の水と参拝のための手水舎でずーっと我慢していました。だから、ラムネをみると飲んでみたいと今でも思うのですが、いまだ飲んでいません。

石段を上ると、お百度石があります。
参拝の鈴には太くて長い紐がついています。この場所からお百度石と127段頂上から見える街の一本線は私のお気に入りの風景です。
拝殿の先には奥の院があります。
今では金網で囲まれていますが、子供のころは奥の院の中まで入り、石垣を上ったり、かくれんぼをするには絶好の遊び場でした。
今見上げると、厳かさと栃尾の歴史絵巻が欅の一枚板に力強く掘られている。東側には烏天狗の酒宴、南側には大天狗の前での烏天狗と若武者の試合、西側には烏天狗の敗北の図。
この彫り物を見つめていると石川安兵衛(雲蝶)と熊谷の源太郎の2人が8年間の歳月をかけて彫ったその時代に入り込んでしまいます。それは、きっと、私の父やその父と遡って、先祖もこの場所に佇んだと思うからかもしれません。

9月17日は秋葉公園にて「謙信公祭」も行われます。
是非お越しください。
この続き、栃尾美術館(七曲り)の小高い丘については次回へ・・・・・・。

2017年9月11日月曜日

道院高原に立つ







山道の脇はススキの穂が
秋風に揺れる。私はまるで大きなゆりかごに入っているようだ。
道院の池の周りには、夏の忘れ物がたくさんある。
そのひとつ
あなたに語りかけてみる。
久しぶりにお会いしましたね。今日はお母さんはご一緒でないのでしょうか?と
私に問うあなた。
母は病気で入院しています。と応える私。
悲しそうな顔のあなたはセピア色の紫陽花さん。

たったひとつだけ、残されたホタルブクロの花の先に
赤とんぼが止まる。
私の足音に気づかない。
まるで眠っている赤子のようだ。

紫色の萩だけは
これからですと元気そうだ。

道院の秋は始まったばかり
来月になると漆が赤く染まって夕日色になります。
ススキの穂は
狐のしっぽのようになって、野山を駆け回る。

誰もいない、小さな高原を今日は夫と歩く。

お父さん、来月にお友達呼んでみんなで散策しましょう!