チョムロンに着くまでの辛い道のり、石段が続く。来た道を帰っているのに、下りはきつくてただただ気力で足を前に出すのみである。途中に3本の橋をわたる。丸太だけだったり、泥と木で出来た揺れる橋、最後の橋を渡り切ったところで羊の大群に出会う。山からの下山です。メエーの鳴き声も大群となると大大合唱である。小さな子羊は、まるでぬいぐるみのようにかわいい。橋の隙間に足を突っ込んでしまった子羊。なんとか自力で頑張っていました。羊の群れに足を止め、しばしの休憩になり心が和む。
さて、大群は去り再び歩き始めると1匹の子羊が崖下に転落している。私たちのツワーのサポートをしてくれる通称マルちゃんが、ささっと崖下に降り救出。マルちゃんに抱えられて、やれやれ一安心。
ちなみにこの羊たちは生贄になりネパール民族のお祝い時に食べられる事が多いそうです。
この日の夕食後にガイドさんからネパール事情をお聞きしました。若者の出稼ぎや留学が多く、人口は減り国は大変である事。身分制度が現在も続いている事。私はこの大地で生きる彼らの生活。塾やゲームのない世界が羨ましいとさえ思っていたが、現状をお聞きすると絶句してしまった。
日本も少子化は続き農業従事者は激変している。しかし豊かである。特に食生活は贅沢極まりない。エネルギー問題は大きな課題であるが水も電気も今のところ彼らには十分である。山ではソーラー電気で貯めた電気が大切に使われている。
貧富の差と政治。無言になってしまう。
続く
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