2022年10月31日月曜日

非日常とは

 

   色づき 葉が舞う今日この頃

大先輩のお友達とご一緒させていただいた

流租315回忌並びに長岡支部物故会員追善

の茶会に行ってきました。

写真撮影は禁止のためお見せできませんが

幸是云々のお軸がとても印象深く心に残り

ました。

風情ある非日常の中に

背筋を伸ばし

帯を絞めると初心者でも

心が和らぎ、侘び寂びの知らざる

趣の空間に座ることができたような

一日でした。

知らざるものの特権は

聞くことです。

なにもわからないからです。

お床のお花入れに

トコワラビが生けてありました。

あれまあ、我が家にもあったはず

お父さんが植木鉢で育てていました。

野菊は先日道院高原でお父さんから

教えてもらったばかり。

67歳もあとわずか

知らないことは宇宙の如くあると思う

今日です。

日日是好日



2022年10月27日木曜日

日光物語




 長岡出身の映画監督作品

最新版映画を観る。

「日光物語」

主演は長岡出身で

私の友達で「おてがみれしぴ」の

編集をしてくれた保科慎太郎さんと

高校の時バンドを組んでいた

スネオヘアーさんである。

友達の知り合いである方の主演となると

観る側も気持ちが入る。

贔屓目で見たり、感心したりと

複雑である。

ダブル主演の武藤十夢さんは

映画「おかあさんの被爆ピアノ」で主演

なさっている。

おふたりとも

面識はもちろんないけれど、

勝手に親近感を覚える。


日光の名所風景をバックに

悲恋をテーマに

母のかつての恋人探し。

この人情ものに、一役かっている

主人公のお父さん役の内藤忠司さんが

脇役のポイントで

表情がオーバーでこれまたいい

感じである。

遺作となった宝田明さんの

演技も貫禄と笑いを含み

映画が締まるようだ。

映画「寅さん」タッチを感じながら

主人公のお父さんの

盗み聞きシーンに

なぜか笑ってしまう。

ラストはお母さんの恋人に出会って

めでたしめでたし

そして

最後の最後は・・・・・・。

作中に宝田明さんの書が

一瞬映る。

「不戦不争」の色紙である。

この四文字が画面にいつ映るのかと

思いながら作品を鑑賞していると

不思議な縁と念を感じる。

亡き宝田明さんの思いと

映画監督五藤利弘さんの

胸の内に潜んでいる

思いに共通点があるからだろう。

どの映画にしてもこう言うことは

あるのだろうが

役者と作品に関わる全ての人

そして、

その作品を観る人たちは

思いと念でつながっているような

気がした。


母と叔母を連れて日光東照宮を参拝した

あの日が瞼に浮かぶ

認知症が進み始めた頃の母を

思い出し

今ならもっと

優しく、どこにでも連れて行ってあげられ

たのにと思った。

日日是好日



2022年10月25日火曜日

道院高原でランチ



朝1時間程度の仕事を済ませ

仕事と言っても

お店の品出しと在庫確認

2つの倉庫の掃除

お店の棚掃除は誰にでもできる仕事ですが

時間はかかります。

少しは手助けにとはじけています。

そしてメールや事務仕事の確認。

そのうち小言が出てしまう。

普通のことがどうしてできないないの?

小言は耳にタコができているようで

ある。これが私の朝仕事である。

お歳暮パンフのための写真が

メールで届いていた。

今までは夫と私で撮影してきたが

思うような写真が撮れないし

めんどうくさくなってきたのである。

撮影のための小さなセット作りも大変だ。

そこで30年来のお付き合いの写真家

に全て撮ってもらう。

撮影中は

奥様と子供談義夫談義。

私にとってスタジオは井戸端会議室と言う

わけです。

その画像を娘に早速送って

パンフ作りを依頼する。

やれやれと自宅に戻り

お昼の準備。お天気も良いので

お弁当を作って、紅茶を持って

道院高原に行きました。

グレステンには誰もいない。

ふたりの老人は

お日様を背にして、お弁当を開げ

昔話をしながら食べる。

赤や黄色に変わりつつある高原です。

もう2、3日で紅葉真っ盛りになりそうで

した。

歳を重ね、仕事20%もいいものです。

日日是好日







2022年10月23日日曜日

ほっこりありがとう笑顔




お友達にいただいたお地蔵様です。病気で辛いでしょうがこのお地蔵様を見てほっこりしてください。手を合わせたらほっこりとして嬉し涙が滲んできました。


 18年前

中越地震の前

水害で家が土砂に埋まり

絶句状態から、家を建てはじめた矢先の

中越地震で絶望と恐怖を感じた。

家を失ったばかりなのに

今度は豆撰まで奪うのかと

建屋の揺れと

屋根瓦の落下に震えた。

スタッフを連れて

豆撰の前にあったスーパー駐車場に

逃げた。

携帯はなかなか繋がらない。

揺れがおさまり、あたりは暗くなり

各自は自宅に戻ることに

翌日早朝に片付けることにして

その場所を去った。

18年後の今

つくづく自分があの時は若かったと

振り返る。

コロナ、ウクライナとロシア

そして物価高騰と

世界はアリ地獄のようである。

それでも私はまだいい

暖かい布団に包まれ眠り

3度の食事もきちんとできる。

仕事もできる。ピアノも弾ける。


私は戦争に行くことはないであろう。

まだまだ

幸せである。

日日是好日




2022年10月17日月曜日

ススキと虫の声




 道院高原へ行く。

ススキは天に向かって

背を伸ばしています。

虫の声に秋の風情を感じ

一年が駆け足で過ぎてしまいそうである。

夫とあと何年車の運転ができるだろうか

あと何回イタリアに行けるだろうか

などなど年老いていくことばかりが

老夫婦の会話の主流である。

それでも

やりたいことと

やらなければならないことが

まだあることに感謝している。

多くはないが

豆撰のババちゃん弁当作りは

材料を揃え、栄養を考える

色合いを考えて作るので

脳の刺激になる。

それよりも単純な数字の打ち込みなどは

だんだんやりたくなくなってきている。

浜辺の歌がまだうまく弾けないのに

並行して愛の挨拶のレッスンに入った。

これはまた難しい。

ゆっくりやろうと楽譜と睨めっこ。

腰は痛いけれど

まだ歩ける。歩けるうちは

仕事も少しはできる。

一日一日無事に過ごせることは

ありがたい。

日日是好日

2022年10月15日土曜日

地に根を張る花と植木鉢の花

 



今年のリンドウは色鮮やかで

美しく咲いた。

ピンクと白のダイモンジソウも

開きはじめ

玄関に出してもらった。

地に咲く花

植木鉢で咲く花

どちらも花の人生である。

人も動物も

生まれた場所によって生き方に

違いがある。

与えられた環境を精一杯生きて

きた私。

リンドウのように自由に

ダイモンジソウのように

見守られて

さて、これからは・・・・・・。

日日是好日


2022年10月14日金曜日

城山でランチ

 








午前中の仕事は終えた。

こんな日は空の下で

ランチがいい。

半年ぶりの城山。栃尾坂方面から

駐車場へ。

木道の脇は

草がかられ歩きやすくなっていた。

駐車場から約10分の坂道

水引、野菊など秋の野花が

ようこそ、お久しぶりですね。

骨は大丈夫ですかと優しく話しかけて

くる。

はい、ありがとうございます。

なんとか

ここまで来れるようになりました。

栗ご飯に寄せ集めのおかずを

木の枝を箸にしつらえて

いただきました。

歳をとって怪我をしてしまい

情けないけれど

歳をとったからこそ

こうして仕事の合間に山で

ランチができます。

日日是好日