2016年12月11日日曜日

映画「花蓮」の前に

今月17日より五藤利弘脚本監督作『花蓮〜かれん〜』年明けまで土浦セントラルシネマズで再公開のニュースが飛び込んできました。

この作品の前に「モノクロームの少女」との出会いがありました。
栃尾を舞台に少女と少年の初恋をテーマにした小さな恋の物語のような映画でした。
栃尾にはふたつの蔵元があります。
ひとつは越の鶴で有名な越銘醸さん、もうひとつは景虎で有名な諸橋酒造さんです。
この映画のポイントのひとつ、諸橋酒造さんのお屋敷はとても格式高い構えです。
私は道路沿いから垣間見るしかなかったお屋敷。故人となった俳優加藤武さんがそのお屋敷のご主人として映画に登場されております。見ることのできないお屋敷の映像に、とても感激したことを思い出します。
少し横道にそれますが、景虎の名前はNHK大河ドラマ「天と地と」の中で上杉謙信の幼名からと記憶しています。景虎を演じたのは中村光輝さん。青年期からは石坂浩二さん、その初恋のお相手は樫山文枝さんだったと思います。
栃尾の田舎町に二枚目俳優の石坂浩二さんがお見えになったことは、ビッグニュース、栃尾中に広がり大人から子供まで知らない人はいなかったはずです。
そして、「天と地と」から何十年か過ぎ、栃尾は再びスクリーンに戻ってきました。
恋人を追いかけて海外に飛び立った女性のモノクロ写真を見つけた高校生のふたりはその写真の女性を探す偶然の中で、恋をする。以前から抱いていた少年の恋心はザクロ味。
その少年役には、「千と千尋の神隠し」や「ガンダム」の主演などで人気声優だった入野自由さんが熱演されておられます。
栃尾の自然の中に佇む神社や石仏、石段を見事に描いています。
また、雁木通りからから入る小路は子供の頃毎日通った近道です。懐かしさとこの道をどうして知っているのと不思議に思いながら観賞していました。監督のこうした曲り道や街並みを見つける感性に驚きます。
再び「花蓮」が上映されると知り
花蓮の姉妹版のような「モノクロームの少女」も是非観ていただけたらと思いました。

また、「花蓮」に登場するちょっと気の強い(私に似ている?)ちょっと切ない恋心を演じた陽子役の
女優浦井なおさんから豆撰動画「ふるさと栃尾」のナレーションをしていただいております。撮影編集は五藤利弘監督です。想いを込めた動画です。こちらも是非ご覧いただきたいと思います。

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