2017年2月27日月曜日

河口湖映画祭「春待ちかぼちゃ」


タイトル「春待ちかぼちゃ」
脚本 水元久美子
監督 五藤利弘

栃尾の山奥から河口湖をめざし、出発する初老夫婦の目的は
短編「春待ちかぼちゃ」を観るためです。

春を待つかぼちゃってなんだろうか?
かぼちゃは夏から秋に収穫するものである。どうして春を待つのかな?と
首を傾げる私は62歳、そのお連れさんは65歳です。

出演者は高校生の可愛い女の子ふたり、桃果さんと麗奈さんは
まだ一般公開されていませんが五藤利弘監督の長編映画「レミングスの夏」に
出演されていた可愛い、可愛い女優の卵さん?です。
いえ間違いました。素顔の彼女たちはあどけなく食欲旺盛な、少女ですが
映画の中では、なんと素敵な、そして立派な表現者なのです。
お話はユーモアあり、根性あり、恋心ありの青春物語です。
富士河口湖町の特産にしようと頑張る果歩役の桃果さんの困った顔、切ない顔、悔しい顔と
いろいろな顔の表情がとてもいいのです。
また、果歩に叱咤激励する友達智津子を演じる麗奈さんは結構凄味のある、姉御肌の役を
演じています。いつも果歩と喧嘩をする隆一役の安藤瑠一さんはイケメンでジャニーズっぽい感じがおばさんには初々しく微笑ましい。

ケーキにしてもよし、ほうとうでもよしといえるかぼちゃを作ろうと決意する果歩の
成長こそ「春待ちかぼちゃ」であり、いつか越冬保存小屋に果歩のかぼちゃをいれてやりたいと
願う隆一の気持ちこそ「春待ちかぼちゃ」だったようです。
こんなに素直な少年少女の青春物語は、春を待つおばさんにあったかい心を届けてくれました。
映画って不思議です。30分の中で春を見つけられるのですから・・・・・・。


物語の内容はDVDが発売されていますのでそちらでご覧ください。



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