2020年6月3日水曜日

シロとベンジーと娘

40年くらい前の話
我が家には「シロ」という猫が住んでいました。
私が嫁ぐ前から住んでいましたから
家族としては先輩でした。
大きな顔をして悠々と外と家を行き来するのです。
私と言えば舅や姑に気を使い
今では考えられませんが、日に日にやせ細っていきました。
ですから、先輩面をしているシロがどうしても
好きになれませんでした。

そして
娘が生まれると
シロは娘を見てもなんだこいつはというような目つきで
娘のそばには近寄らず
いつも、偉そうに先輩を演じていました。


家の外では
小さな子犬のベンジ-がいました。
ご近所のパーマさん家のベンジーは通称ベンちゃんです。
生まれた時から娘とベンちゃんはお友達です。
娘の顔を見ると、大喜びで飛び回ります。
毎日、毎日娘はおばあちゃんとベンちゃんのところに
遊びに通いました。
もちろん、ベンちゃんのパパとママとも大の仲良しでした。
何歳まで通ったのか私は覚えていませんが
小学生のうちは続いていたような気がします。

先輩のシロも娘が成長するにつれ
年を重ね、悟りを開いたのか
いつの間にか主導権は娘に奪われ、なすがままにいじられていました。

娘の成長にシロとベンジーの存在は大きく
動物好きは今も変わらず、自然を愛する大人に成長しているように思います。
そして、娘の子育てに受けつかれているようで
嬉しくなります。

イタリアの孫は小動物が大好き、お花が大好きです。

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