別れの夜は、孫にとっても娘にとっても、もちろん老夫婦にとっても寂しものです。学校の送り迎えも最後になって、孫とふたりで洋服選びも寂しさが手伝って、一つの約束が増えていきます。娘の手料理を食べる。「ジジ、今日はレストランでないからお家だからズルズル食べてもいいよ」なんて言われ、かわいそうでもあり嬉しくもあるジジ。ババのプレゼントしたドレスをまとい日本のアニメソングを熱唱する孫。「ちょっとはずれているね」と思ったけれど、上手上手と褒め称えるババの気遣い。朝孫を起こしに行くと小さな声で「どうしてもっと長くいられないの、今年はもう来ないの?」と言う。なんとしおらしく。今までさんざんババはおデブとかイタリア語の発音が悪いとかババをコケにしていた孫だったが、この一言に胸がジーンとする。「また来年来るよ」と不確かな指切りをする。
ミラノまで送ってもらい、老夫婦はスイス経由成田へと向うはず、何よりなんで来る時はパスしたじゃん。充電モバイルが荷物検査でひっかってしまった。容量が大き過ぎとか言っていた。交渉の余地なし。あたしゃ帰国したいんだよ。えええどうぞ、置いていきます。きっと転売するかもとブツブツ独り言。顔は愛想よく残念そうなふりをする。まあしょうがない。
とにかくイタリアとさらば。飛行機座席隣りの女性はイエメンの人。東京と京都一人旅だそう。旦那様は仕事でアメリカだそう。油揚げ作りの写真を見せ「日本で有名」と大口を叩くババ。もちろん会話はでたらめ英語。それでもなんとか会話になるもんだて。ジジは長岡に迎えにきてくれた友達に「俺は恥ずかしくてしょうがなかった」と。
あれまあ、今度は日本で時差ボケで眠れない。
日日是好日
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