2024年11月30日土曜日

お手紙 メールありがとうございます。

 

栃尾の油揚げを通して、たくさんのお客様と繋がることができたことは、人生70年の中で、とっても嬉しいことのひとつです。

頂戴しました、お電話、ファックス、メールは私にとって心の贈り物をいただいたように嬉しく、頑張ってきた、ご褒美のようです。

これからもずっと豆撰とブログで皆様と繋がって、いけたらと思っております。

さて、ネパールの次は白内障の手術と慌ただしく過ごしておりますが、手術後のモネ展は色彩の変化をこの目で見ることができ、モネの世界が少しわかったような気がしています。愛する人を失ったり、白内障になってからも苦悩の中で描き続けた睡蓮は愛がいっぱい描かれていたように感じてきました。まだまだ若いと思う自分と忘れん坊の自分が交差する毎日ですがなんとか頑張って生きたいと思っております。

そして、皆様のご健康を心よりお祈りしております。

多田礼子

2024年11月25日月曜日

お歳暮のご案内

 お元気ですか

いつもご愛顧いただき、心より感謝申し上げます。

実は私事ですが70歳記念にネパールアンナプルナトレッキングの旅に行ってきました。ツアーを計画してくださった方はネパールに9年間在住のネパール通。私といえば山登りについてはど素人。カトマンズのホテルは超デラックス。食事も美味しく、気分は上々。ところが翌日はバスに揺られること2時間。昭和のバス、天然クーラーにバスには捕まるところなし。凸凹道だけならまだ許せる。車はは一台しか通れない。絶体絶命です。タイヤは後数センチで崖に墜落。でも、運転技術はウルトラC級。やれやれ、着いたところは長い長い吊り橋。落ちたら即死。ガイドさんのリュックにつかまって、そろりそろりと歩く。そのあとは肉体と気力への挑戦です。長い石段を上ったり、下りたり途中では雨にうたれたりと、6日間はまさに地獄の道。話と現実は天と地の差でした。とこんな大変な旅をしてきたわけです。それでも、ネパールの旅は感謝の旅でした。足が痛くて歩けない私に「礼子さんの痛みわかります。私も痛いから」と言っマッサージしてくれた整体師の方、高山病にならないよう、ゆっくりゆっくりと先導してくださった氷河の先生、リーダーに大丈夫!頑張れる?と叱咤激励されるなどなど20人の仲間に励まされ、なんとかアンナプルナベースキャンプ標高4130Mに到着。そして私を囲んだ、7から8千Mの山々が一斉に「ようこそ」と微笑んでくれたのです。私はありがとうと手を振りました。山々の神々しさに手を合わせてたその先には、私を快く送り出してくれた家族や豆撰スタッフの顔が次々と浮かんできました。

この旅の意義は、何気ない日常がどんなに大切なことで幸せかと知ることができました。そして皆様に、皆様の大切な方々に栃尾の油揚げをお届けしたいとスタッフ一同頑張っております。

日日是好日


2024年11月13日水曜日

自然とハグをする

 ネパールから戻って、すごい偉業を果たしたように自分を讃えてから、すぐに白内障の手術に入り、慌ただしい日日を過ごしていた。

ネパールへ向かった日から数えたら1ヶ月が過ぎる。突然の来客だった。私を誘ってくれた人生の先輩はなんとまあ、私を救ってくれた整体師ご夫婦とネパールに連れて行ってくれたリーダーを連れてきたのです。まるで戦友にでもあったかのようにリーダーに抱きつく。そして整体師ご夫婦とも抱き合う。その後、我が家で私の写した写真をテレビ画面で観る。感動と行ってきんだよね。本当に。と嘘のような夢のような錯覚になる。

アンナプルナベースキャンプの思い出の会話がはずむ。参加したから会話に入り感動を味合うことができ、共有できる。ハグなのだ。

日々是好日


2024年10月31日木曜日

ピアノを弾くことが怖かった「

 ネパールから帰国し

私を待っていたのは夫とピアノ。

夫にはありがとうの言葉が言えた。

リビングで私を待っていたピアノには目もくれず

私は久しぶりにあった我が子のように、異様な目でチラリと

みるだけ。

帰国した翌日夫が「ピアノを弾かないのか」と言ってくる。

「うんーん」と首を横にちょっとふる。

怖いのだ。半月もピアノを忘れていたことで私はピアノが好きではなかったような気がして、いや怖かった。覚えているだろうかという不安とピアノはこれからの残りの人生にどんな影響があるんだろうか?

今さらこの年で練習をしても上達しない。この気持ちは仕事に対する意欲とも言える。代弁しているのだろうか?

ネパールの人々の暮らしと自分の暮らしを対比させているのだろうか。

ネパールで出会った人々は生きている。自分の人生を。私は?

そして、今朝

ピアノの蓋を恐る恐る開けて、一枚の楽譜アヴェ・マリアをゆっくりと弾いてみた。間違いもあったが

優しい音色を感じた。


日日是好日

2024年10月25日金曜日

エベレストビューに立つ

 世界の屋根ヒマラヤ山脈、その最高峰エベレストを見るためにシャンボチェの丘標高3880mにはヘリコプターを利用しました。ところが私たちの乗るはずのヘリは待てど待てど来ない。朝5時半にホテルを出発しポカラで待つ事半日。お昼を過ぎた頃ようやくヘリに乗り込む。が点検に要する時間も長い長い。それは当然だろう。命がかかっているのだから。パイロットの隣りに載せていただき、ちょっと怖いと思ったが、操縦のうまさで、ほとんど揺れない。山を次々にこえ、街を見下ろし、雲の上を飛ぶ、雲の上は青い空でした。私は美しい空、エベレストを満喫してます。先陣たちは私たちの遅れに心配度が膨らんでいたのでしょう。世界で最もエベレストに近い「エベレスト ビュー」ではリーダーのハグが非常に嬉しかった。ヒマラヤ山脈に聳え立つエベレストはまさに聖母峰。後で知ったのですがヘリの遅れはレスキュー隊として活動されていたようです。

そしてこの地に夢を叶えた逸材宮原氏とともに設立に尽力したこのツアーを企画して下さったMさんと誘ってくれた友Kさんに感謝します。

私のこの無謀とも言える旅も今日1日で終わります。足腰が痛くてリタイアしそうになった時、マッサージをしてくれたAさん、Yさん本当にありがとうございました。

みなさんからいただいた感謝を今度は私のできる事でお返しできたらと思っております。

そして私のわがままを容認してくれた、豆撰スタッフと夫に感謝感謝です。


日日是好日


2024年10月22日火曜日

羊の大群でひと休み

 チョムロンに着くまでの辛い道のり、石段が続く。来た道を帰っているのに、下りはきつくてただただ気力で足を前に出すのみである。途中に3本の橋をわたる。丸太だけだったり、泥と木で出来た揺れる橋、最後の橋を渡り切ったところで羊の大群に出会う。山からの下山です。メエーの鳴き声も大群となると大大合唱である。小さな子羊は、まるでぬいぐるみのようにかわいい。橋の隙間に足を突っ込んでしまった子羊。なんとか自力で頑張っていました。羊の群れに足を止め、しばしの休憩になり心が和む。

さて、大群は去り再び歩き始めると1匹の子羊が崖下に転落している。私たちのツワーのサポートをしてくれる通称マルちゃんが、ささっと崖下に降り救出。マルちゃんに抱えられて、やれやれ一安心。

ちなみにこの羊たちは生贄になりネパール民族のお祝い時に食べられる事が多いそうです。

この日の夕食後にガイドさんからネパール事情をお聞きしました。若者の出稼ぎや留学が多く、人口は減り国は大変である事。身分制度が現在も続いている事。私はこの大地で生きる彼らの生活。塾やゲームのない世界が羨ましいとさえ思っていたが、現状をお聞きすると絶句してしまった。

日本も少子化は続き農業従事者は激変している。しかし豊かである。特に食生活は贅沢極まりない。エネルギー問題は大きな課題であるが水も電気も今のところ彼らには十分である。山ではソーラー電気で貯めた電気が大切に使われている。

貧富の差と政治。無言になってしまう。

続く

2024年10月21日月曜日

目的地に立つ

 お日様を背に、汗だくになりながら途中で山の渓谷から見えるマチャプチャレの美しい姿に感動する。かと思えば急に雨が振り出し雨具を取り出す。天国と地獄のような道のりでした。目的地アンナプルナベースキャンプに着きパノラマで見渡すアンアプルナ連峰は雄大で圧倒される。氷河は100年前までこの地に存在していたそうです。同行された方のお話では300m下は氷河だそうです。この先生のおかげで、ゆっくりゆっくり歩き、深呼吸を促していただき高山病にもならずにすみました。もちろん他のメンバーにも励まされ、相棒と一緒に4130mの地に立つことができました。

続く