2016年2月10日水曜日

マンサクの花を思い出して

FBお友達のブログを拝見しました。
マンサクの花について綴られた想いが私の心に響きました。
そして、私自身も遠い記憶をたどることになりました。

10年前の春
まだ残雪の多い守門岳の山開き前のことです。
夜が明けないうちに
夫とふたりで出かけました。
登りはじめは、最高の空気を吸い、渓流の音と野鳥のささやきに
心が躍りました。ほんのひとときですが
父の病も忘れ、登りました。
しばらくすると
残雪の道が続きました。雪の上を歩くのですから
林道は 尾根を歩くようです。
遠くに見える山々の美しいこと。この美しさには100名山も200名山もありません。
ようやく、登りきると
笹やぶの中に混じって咲く花「マンサク」に出会うのです。
春一番に咲く花だと夫が教えてくれました。
雪の中で咲くこの花をみつめながら
「生きてほしい」と 願いました。

それから、大岳頂上で朝ごはんのおにぎりを食べ、
途中で汲んできた清水を沸し、コーヒーを入れました。

一息つく暇もなく下山。

「じいちゃん 、ごめんね遅くなって。今ね守門山に登ってきた」と私。
「何時に登ったんだ、こんげんはやく戻ってきて、ごうぎだなお前たちは」と父の言葉。
何時だったでしょうか?9時か10時ころだったような気がします。
父の言葉には続きがあったのではと今振り返っています。
「俺のために、はよう起きて、急いで帰ってきてくれてありがとう」といいたかったのではと・・・・・・。

あの日に見つけたマンサクの花を
思い出しました。

Nさん、素敵なブログをありがとうございました。





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