2016年9月19日月曜日

彼岸花に想う




雨降りの朝でした。
夫が畑から帰ってくると
「彼岸花が咲いたぞ」と私に知らせます。
夫はいろいろな花を育てます。
そして私は育てた花を愛で楽しむのです。
きっと、夫は私の「綺麗ね」の一言が聞きたくて
花を育てているのだと思っています。
わかっているのですが
「うん、わかったあとで見てみる」とそっけなく言います。

仕事に出かけるために
車に乗り込む寸前に
夫の言葉を思い出し、カメラを取に行きました。

雨はあがっていました。
カメラを覗くと
真っ赤な細い花はキツネのかんざしのようです。
雨の雫は涙に見えました。

お彼岸に想い出してくださいと
天国の父とおばばと妹と叔母たちが
私を悲しそうに見つめているような気がしました。

大丈夫、大丈夫ちゃんと思い出しているからさ・・・・・・。

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