2017年8月4日金曜日

アメリカにて2度目の観賞映画の想い出

時は遡り、昭和56年の出来事です。
はじめての出産……これが最初で最後でした。
娘は小さく生まれたましたが
よく飲みよく眠る、それはそれは母親の私にとって素晴らく
育て易い赤ちゃんでした。
産後5週間の休暇はあっという間に過ぎ去り、
私は育児を片手間に、完全仕事復帰したのです。それでも育児と仕事の両立は
疲労の蓄積は相当だったはずですが
全く覚えていません。
つまりそれほど忙しかったということだと思います。

そんな最中に娘を実家の母に預けて私は夫とふたりで
数時間のたった一度の映画旅行を楽しんだのです。
それは「E、T」でした。
あらすじは大まかな記憶の底にあります。
自転車にのって、翔るシーン。
少年の指とE、Tのタッチの名場面。
ところが、生後6ヶ月くらいだったかしら
あの子を置き去りにしてしまった私の心は
懺悔の気持ちでいっぱいでした。
感動もそこそこに実家に戻り、ごめんね、ごめんねと
おっぱいをやっていました。
さて、新米婆婆ちゃんの仕事も板につき、洗濯、掃除、オムツ交換は
要領も良くなり、
娘の文句も下火になり私にも少しの余裕が生まれたのです。
孫はスヤスヤと寝ています。
この調子だと2時間は大丈夫そう。
ソファの上にはかごに入った孫。
時々、足をさわったりして、婆婆ちゃんはここにいるから安心してコール。
そして、36年ぶりのE、T観賞です。
ええ、そうです吹き替えはありません。
英語の会話はとても聞き取れません。
10倍位ゆっくりと話してもらわなければ無理無理。
ただし、英語の字幕付きなのです。
簡単な単語は聞き取れなくても読めます。
一度見ている映画ですからなおのこと、想像と勝手な翻訳?解釈で
映画を追うのです。
記憶が蘇ります。
この映画に涙が溢れます。36年前には流さなかった涙です。
Go home この言葉に……。

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