2014年12月12日金曜日

生きていることの大切さ

47年前になるのでしょうか
私の祖母は肝臓癌だったようです。
その時私は13歳。
妹は幼稚園年長児でした。
そして、生まれたばかりの従妹は生後1ケ月に満たない赤子。
寒い寒い日でした。
家族、親戚の大人たちは病院に集り
私は妹と生まれたばかりの赤子をおんぶして
家にいました。

寒い家の中で、仏壇の前に座り、ろうそくの灯りをつけ
手を合わせました。
もちろん、祖母の命を救ってくださいと、
みたことのない先祖様にただただお願いをしていました。
妹は私の真似をして、私の隣に座り、手を合わせていました。
赤子は私の背中で泣き続けます。
私にとって、とてもとても怖い暗闇の時間でした。
どれくらいの時が過ぎたのでしょうか
母が私たちを迎えにきました。
病院の部屋には親戚が一同に集り、祖母を囲んでいました。
「おばば、死じゃあだめだよ、馬鹿馬鹿馬鹿・・・。」と泣き叫ぶ私に
「・・・・・・。」言葉にはなりませんがうなずいていました。
それから、父に「こんな夜遅く、みんなに迷惑をかけてはならないから帰ってもらうように」
とやっとやっとの小さな小さな言葉を並べました。
私は父に家に帰り、家で待つようにと言われ、赤子をおんぶして、妹の手を引き
家に戻りました。
夜中になり
そりに乗った祖母が帰ってきました。
祖母の葬儀はもう一人の妹についで2回目の経験でした。
きっと、明日2回目の映画「ゆめはるか」を観に東京へ行きます。
このことが祖母を振り返ることのきっかけになっているようです。
命の限り精一杯生きなければなりません。

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