2017年1月12日木曜日

やっぱり雪国でした。



雪のないお正月は雪国に住む私たちにとっては
「もうけもの」といいます。標準語に直したら「得をした」でしょうか?
そのもうけものの日々が元旦から10日まで続いたのです。
2017年1月10日は特に温かく最高気温は8度くらい。
豆撰の正面からは守門岳(高さは1537メートル)が白くきらきら輝いて見えました。

お昼を食べるよりも、この雄大で美しく輝いて見える守門の写真がたまらなく撮りたくなりました。
刈谷田川沿いからでは、きらきら輝く姿は撮れないと思い、ちょっと車を走らせ
菅畑まで行きました。菅畑の田んぼにさえ雪はまったくありません。
農道は乾き、冬なのに雑草は生きています。
田んぼには、少しだけ水が残っていました。この道から見上げる守門岳を春も夏も秋も
撮影しています。でも雪の多いこの季節にはとても、この場所からは撮れないのです。
この機会を逃してなるものかと、心ウキウキで、あっちからこっちと
どの場所がいいかと歩き回っていると
先日観たばかりの映画「少年時代」にとても似ている風景だと思いました。
雲と守門岳が重なり、うまく撮れません。
冬の雲は駆け足で通り過ぎるのですが、その後から後から雲はやってきました。
まあ、仕方ないな、これくらいでと自分で自分を納得させ、豆撰に戻りました。
それは、たった一日限りの「夢」でした。






11日から雨はだんだん白くなり、雪になってしまいました。


12日の今朝、我が家の窓から見渡す道路と田んぼは信じられないほどの
量です。そのいっぱいの雪道を歩く小学生たち。色とりどりのカサが目に留まりました。
子供たちは長靴を履いた足で雪を蹴っています。
その動きをみていると、同じことしたと一人笑いする私。
昔のゴム長はゴムは薄くて長さもなく
雪道を歩くと、足の底が冷たくなったことや
学校から帰ると、雪がいっぱい長靴に入って
靴下も長靴もびしょびしょになって・・・・・・。
いつも、祖母が堀炬燵で乾かしてくれたことを懐かしく思いだし、
子供たちに「雪国の子だから頑張って」と心のなかで叫びました。

やっぱり栃尾は雪国でした。

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