2017年6月1日木曜日

被爆ピアノと私





最近、新聞やFBで見つける「被爆ピアノ」の記事。


数年前に矢川さんの調律なさった
ピアノの調べを聞くチャンスをいただきました。
コンサートを聞きながら、私の脳裏に浮かんだものは・・・・・・。

あの日、
私のピアノは
瓦礫となった我が家の中から、重機に捕まえられて
灼熱の夏、ゴミとして捨てられました。
私の人生の中で、一番私を支えてくれた保育園時代。
子供たちと戯れ、笑い、涙した懐かしい青春時代を共に過ごした私のピアノ。
まるでガラスの画像のように壊れてしまったことを
被爆ピアノに重ねていました。

 コンサート終了後に友達と一緒に矢川さんと夕食を
共にできるご縁をいただきました。

ぼろぼろになったピアノを被爆にあう前と同じ状態に
蘇らせていることは頑固と信念の強さだと思いました。
被爆ピアノには、それぞれの物語があるとおっしゃいました。
持ち主の方の想いによって、奏でる音色も違うと・・・
全国を、海を渡って、なぜ被爆ピアノを矢川氏は運ぶのでしょうか
私の想像をはるかに超えた「想い」、
それは、ご自身が被爆二世だった矢川氏だからこそ

二度と戦争を起こしてはなりません!と訴えているようでした。


矢川氏の活動をドキュメンタリーで撮られた五藤監督が
再び想いと願いをかけて新作映画に取り組まれるらしい。


被爆ピアノがステージの上で奏でるメロディーは
平和への祈りとなって
今度は画像になり、私の前に登場する。
どんな映画になるのだろうか
ワクワクドキドキする。
どんな願いが伝わるのだろううか?


何気なく縁側で風に吹かれて優しい風鈴の音色を聞きながら
被爆ピアノが訴えているものは何かと、私は私に問う。

平和であることのしあわせが続きましようにと・・・・・・。

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