2021年1月11日月曜日

鱈の思い出

 


子供の頃、我が家の近くに魚屋さんがありました。私は祖母について魚屋さんに行くのが大好きでした。特に鱈のさばきを見る時は真剣です。

頭を落とし次に腹からたらこかしらこどちらが出てくるか歯をくいしばって、じっと目を凝らすのです。たらこが出てくると嬉しくて嬉しくて、魚屋さんは冷たい水でさばいた鱈を洗うことを教えてくれた。この一部始終を見るのが好きな私。変は子供だったことを思い出す。

今日はあぶらげ配達帰りにお友達の家でご馳走になり、おまけに鱈をたくさん頂戴しました。早速煮付け、母に教わった方法を思い出しながら生醤油に酒と砂糖を入れ沸騰させて、よく洗った鱈を入れ押し蓋をして煮付けました。母は魚の煮付けやあぶらげ寿司、おはぎなどの作り方を私に伝授していたことを思い出したのです。病床の母にありがとうとこころの中で呟きました。



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