2018年4月7日土曜日

ふたりの母に涙があふれます。


昨年までは元気だった義母です。
どうしたことでしょう
お風呂の水はどうやって入れたらいいかと聞きます。
電気ポットのお湯が出ない。コンセントが壊れているので
お父さんに見てもらってほしいと言います。
買い物は大好きで近くのスーパーに行きます。
そして、同じものを買ってきます。お豆腐に納豆です。
豆撰にあるものです。
薬は飲んでも、薬入れ(朝、昼、夕に分かれている皿) を何回も見に行きます。
もう、数えきれないほどの異常行動です。
怒ってはダメ。わかっています。
耳が遠いので大きな声で話しをします。
すると夫に「お母さんはでっこい声出すからいやだ」と言いつけます。

義母が正常の時はいい人でした。
朝夕のご飯作りも、お掃除もみんな義母がやってくれました。
特に、お料理は上手でした。赤飯、煮物、漬物みんな手作りでした。
玄関の除雪も、庭の草取りもみんな義母の仕事でした。
「お母さんは朝から夜遅くまで仕事だから、体が心配だ」と嫁の心配ばかりする
優しい人でした。

それなのに、大事な人から大変な人に代わってしまいました。

実母は病院のベットから起き上がれなくなって1年が過ぎます。
今では会話もできません。
私と妹のことだけはわかるようです。
母の手を握り、足をさすり・・・・・・。
ベットの脇で1、2時間を過ごす毎日です。



実母はお料理もお洗濯も不得意。とくに整理整頓は大の苦手。
それでも、お花を生ける、お習字と洋服つくりはとても上手でした。
この3点だけは母には絶対かないません。


今、母の手を握ると
思わず涙が滲んでしまいます。

もう二度と元気な頃には戻れないね。

どちらの母も子供達のために、孫のために一生懸命でした。
ありがとう。
  
今朝、雪が降って
ラジオから流れた「木蓮の涙」にふたりの母を重ね想う。



逢いたくて 逢いたくて この胸のささやきが
あなたを探している あなたを呼んでいる

いとしさの花篭 抱えては 微笑んだ
あなたを見つめてた 遠い春の日々

やさしさを紡いで 織り上げた 恋の羽根
緑の風が吹く 丘によりそって

やがて 時はゆき過ぎ 幾度目かの春の日
あなたは眠る様に 空へと旅立った

いつまでも いつまでも 側にいると 言ってた
あなたは嘘つきだね わたしを 置き去りに

木蘭のつぼみが 開くのを見るたびに
あふれだす涙は 夢のあとさきに

あなたが 来たがってた この丘にひとりきり
さよならと言いかけて 何度も振り返る

逢いたくて 逢いたくて この胸のささやきが
あなたを探している あなたを呼んでいる

いつまでも いつまでも 側にいると 言ってた
あなたは嘘つきだね わたしを 置き去りに







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