2015年2月21日土曜日

悼む人を観て


「悼む人」は直木賞作家天童荒太著の映画化したもの。原作は読んでいません。ヒロインの石田ゆり子さんが荒太さんにお手紙を書いて、ヒロインを演じたそうです。その熱意が、大人の休日倶楽部にエッセーとして載っていました。悼む人のタイトルにも心惹かれました。何人かの数奇な運命が交差しながら展開します。人生の大半を生きてきた私も、主人公とは違った意味でたくさんの人の死に、哀しく、どれほど心を震わせたことか、そしてその亡くなった人が生きていた時と死んでしまった現在では全く感情が違っている。悼む気持ちの方がはるかに大きくなっているからです。
だからでしょうか、常に心がけていることは、生きている時に、後悔しないように人とかかわりたいと思っています。大竹しのぶさんの母親役にも震える想いが伝わります。子供を想う気持ちが、とても伝わります。それぞれの、役者さんが体当たりの演技をしてりる。目を覆い、流れる音楽に胸の鼓動が早くなるシーンもあり、この映画は観ない方が良かったかと、思う場面もありましたが、ラストシーンに地被くと、人と人の想いが、心と心で繋がっていくことが「悼む人」のテーマに思えました。観て良かった、心に残る映画の一つになりました。

0 件のコメント: