刈谷田川沿いを歩く。
せせらぎの音は、とても気持ちがいい。
爽やかで、よどみがなくて、川底の石も見えた。こんな日はなかなかない。
春の気配に心もウキウキしていた。
高校の前の橋に近づくと、金町の中通の向こうに雪の山が見える。
ランドセルをしょって、山のてっぺんに上って雪を蹴飛ばして遊んでいる少年が見えた。
きっとあの子だ。「おばさんどこに行くの」と声をかけてくれたあの男の子だ。
「おはよう、何年生になったの?」
「一年生」
「そう、大きくなったね、久しぶりにまた会えたね。がんばってね」
と私は手を振りながら豆撰にむかって小走りする。
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