2016年5月28日土曜日

伝説のスピーチライター

先日読み終えた、原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」の主人公はスピーチライター
OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動するスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター「久遠久美」の祝辞。言葉の魅力に取りつかれた、こと葉は久美に弟子入りし「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターを引き受けることになる。この小説の中にOさんのことが出てきます。Oさんの演説のうまさは「We」にあると書かれていました。「私は!私は!ではダメ」、「あなたたちと一緒にやりましょう」と演説する。そして「チャンス」と「チャレンジ」のキーワードこそ民衆に感動と期待を持たせてくれたと分析していました。私の頭の中では読んだばかりのこの本の余韻が残っている中で、今回の伊勢志摩サミットや歴代大統領で初めての広島訪問がやってきたのです。


このブログを書き始めてから、書き直しの連続でした。それには、理由があります。
書き終わって、「よし、書いた」と思う後から新しい情報が飛び込んできました。
そのひとつは、オバマ大統領が肩をそっと抱きしめた被爆者である「森重昭」さんの記事でした。
40年もの間、森重昭さんは、広島で原子爆弾の犠牲になった14万人余りの人々に含まれていた被爆米兵捕虜12人の記録を探し続けていた、その情報がアメリカのオバマ大統領の耳にいつしか届いたそうです。
被爆者の肩をそっと抱きしめた、アメリカ大統領オバマ氏と自らが被爆者でありながらアメリカ兵士たちを探し続けた森重昭さんの間には、敵も味方もなく、戦争の犠牲者を、もう二度と出してはならない。そんな世界は終わりにしましょう!とお互いの気持ちがひとつに溶け合った瞬間だったのではないでしょうか。もし仮に、これがスピーチライターのシナリオだったとしても、オバマ大統領の真の気持ちが絶対に、ライターに届いたからだと思いました。
もうひとつは、 アメリカ大統領オバマさん自身が広島に来たくて何度も機会を探っていたことを知ったからです。ここまでたどり着くまでは、アメリカ政府と日本政府、それぞれの立場の谷間で、先送りにされていたようです。任期満了前に果たしたかったオバマ大統領の強い信念に感謝します。
このふたつの情報が私に、もう一度ブログを書き直さなければと思った本当の理由です。 みんなの願いは、ただ一つ。核のない、戦争のない平和な世界です。
その架け橋となって、オバマ大統領の広島訪問があったことを私は一生忘れないでしょう。

そしてブログとは自分の反省日記だということを知ることもできました。


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