2016年5月31日火曜日

夕暮れの帰り道



帰り道
家並み、遠くに見える守門岳、お花たちはもう少しでお休み色です。
川の音は、哀しい鳴き声です。
私は一日の終わりに、明日の憂鬱な仕事(書類作成)の算段をします。
そのうちに今週のお休みはどう過ごそうかと、あれこれ考えます。
そして、1年後に、この道を歩いているだろうかと・・・・・・。
だんだんと2年、10年15年の先を想像するのです。

でも、今日が最後かもしれないと、やっと車を運転してきた義兄にとって
一日はどうなんだろうか
命の限りを突然、医師から告げられた人の気持ちを神様は
どう思っているのでしょうか

車の窓を半分あけて、わたしと目を合わせると
涙がにじんでいるのです。

「兄さん。あれ飲んでいますか?毎日飲んでね。なくなったらすぐ持って行くから、
免疫力アップして、がんばってよ」と私は強い口調で言います。
義兄はうなずくだけでした。



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