2018年12月8日土曜日

豆撰屋号の意味について



豆撰の屋号に想いを込めて

28年前の創業時に掲げた二つの目標があります
その一つは、「豆を選ぶ」こと。
アメリカ、中国、カナダから運ばれる大豆では、大豆畑や生産者の顔を見ることはできません。
もちろん、どんな肥料や農薬を使っているのかもわかりません。
そこで新潟産大豆について調べてみました。
その結果、有機肥料を使っている新潟最北端地・朝日村の大豆に注目しました。
創業以来、豆を選び続け、
そして五年前に念願だった栃尾産大豆の復活にたどり着きましたが、私たちは今もなお、豆を選び続けています。

もう一つの目標は、「伝統製法を守る」こと。
古来、中国から渡ってきた伝統的な「生搾り製法」は、創業時にはすでに栃尾から消えていました。
なぜなら、非常に手間暇がかかるためです。簡単に豆乳とおからに分けることができる「煮絞り製法」が開発されたことで、
生搾り製法は敬遠されるようになり、消えてしまったのです。
しかし、豆を選ぶことを大切にするならば、
大豆の風味や香りを最大限に引き出さなければ意味がありません。そして、それを可能にするのは生搾り製法しか考えられませんでした。伝統的な製法で手間暇をかけるからこそ、
本当に美味しいものができると思っております。

雨の日も、雪の日も、小春日和のあたたかい日も
毎日毎日私たちは栃尾の油揚げをつくり続けています。
今日も明日も、これからもずっと豆を選び、伝統の「生搾り製法」を守り続け、美味しい油揚げづくりに精進したいと思っております。

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