2019年2月23日土曜日

香りにこめた想い自然を香る、手づくりの伝統


  


水戸のお友達ご夫婦が案内してくださったのは
「水車が搗く香 駒村清明堂 」さんです。

私くらいの年齢の奥さん だった。
筑波山の清らかな伏流水から導いた水を動力とする水車小屋がそこにある。
お父さんは杉の枝の伐採で御留守だった。
近隣の山々で採取する杉の葉を水車の力で粉にするという。
昔ながらの製法を百有余年。
杉の葉100%の水車杉線香だそうだ。 
つなぎ粉も色粉も香料も一切使わないそうだ。
「今は、中国産のものが多くなってね」と話される。
「えっ、お線香は全部日本製だと思っていました。
私は栃尾ではあぶらげを作っています。栃尾の油揚げは全部
栃尾の大豆だと思っているのです。それと同じですね」
と私が話すと
うなずく顔にはその想いの深さと伝統を守り抜く大変さが感じられる。

全てが手作業であり伝統の製法を守る
だから大量生産はできない。

同じ想いに心が躍る。
筑波の自然と守門岳の自然に目頭が熱くなる。

栃尾の油揚げに物語があるように
それ以上に線香物語を知ることができました。





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