療養型施設病院にお世話になっている母。
毎日仕事の合間をみては見舞っていたのですが
先月はじめ、インフルエンザ流行のため
病室に見舞うことはできなくなりました。
母の病状は進み、寝たきりの生活、認知症も進んでいました。
私たち姉妹だけはわかるようですが、それも半信半疑でした。
そんな中、一か月以上の面会謝絶に母はきっと私たちを忘れてしまうのではという
不安がいっぱいの一か月でした。
そして、昨日ようやく見舞うことができました。
「ばあちゃん、ごめんね、きたよ」と大きな声で母の顔をのぞき
手を握り締めると
母の口がかすかに開いたのです。
「あっ・・・」言葉らしき音が私と妹の耳に聞こえました。
孫は1歳半です。
ラインに届いた動画、
てんとう虫 が死んでしまって、困ったように眉を顰めて繰り返すのです。
「てんとう虫、バイバイ、てんとう虫、バイバイ」と。
まだ1歳半の孫には死を感じさせることは難しいと思いますが
それでも、切なそうな顔とバイバイを繰り返す動画に
孫が感性豊かに成長していることを嬉しく思いました。
死と隣り合わせの母。
死がどいうことかわからないけれど、何かを感じて成長する孫。
対照的なふたりの存在です。
そのふたりの存在はどう変化していくのだろうか
どちらも私の大切な人である。
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