2016年8月17日水曜日

枇杷の木の想い出 神様のお薬

FBお友達から「枇杷の木」が自宅に届けられました。
枇杷の木にはとても深い想いがあります。

それは一冊の本からはじまりました。
叔母より少し年下の従妹Aさんから届けられた本とお手紙。
『タズちゃんの病気のこと聞きしました。あんなにお元気だったのにと思うと
慰める言葉が見当たりません。…枇杷の葉は痛みを和らげるのに、
たいそう効き目があるそうです。
礼子ちゃんが読んで納得できたらタズちゃんに教えてやってください・・・。』
こんな内容だったと思います。
早速、その本を読みました。
がん治療に、痛みを和らげる効用が書かれてありました。
だから昔は、武家屋敷には必ず薬草として、枇杷の木があったそうです。
早速その本を持って、叔母のところへ
そして、枇杷の葉探しをはじめました。
冬のことでしたから栃尾で枇杷の木を見つけることは容易ではありませんでした。
そこで千葉に住む叔母にお願いして、送ってもらうことにしました。
千葉の叔母は 信仰心の強い人で心の優しい人でした。
枇杷の葉を摘ませていただく時に
『どうかお願いします。タズ子さんの病気を治してください』とお願いしたそうです。
大きな箱にいっぱい詰められた枇杷の葉は神様のお薬のようでした。
本に書いてある通りに、小さく切り刻み、小麦粉を混ぜ合わせます。
カーゼに塗って湿布薬にするのです。一日2回から3回患部に塗ってもらいました。
病は気からとよく言ったものです。
枇杷の葉の効用は思った以上です。叔母の心も少し和らぐのでした。
この治療は意識がなくなる寸前まで叔母の希望もあり続けることができました。
叔母が息を引き取り、5年目に実父の闘病がはじまりました。
この闘病生活にも枇杷は神様の果物だから元気が出ると教え込み
毎日枇杷を食べさせました。栃尾で枇杷が買えない時は
叔父に頼んで、千疋屋さんから送ってもらいました。
認知症の初期症状だった母も毎食後に必ず枇杷を一個お皿に入れて
父に食べさせていました。

今でも妹は枇杷の季節になると仏壇にお供えしています。

お友達から頂いた枇杷の木は
夫にお願いして庭に植えてもらいました。
3年くらいすると実がつくそうです。
その時は一番に父の仏壇にお供えしましょう。
神様から届いた枇杷の実を・・・・・・。





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