2016年8月23日火曜日

沖縄の海は青かった スペシャル編

お盆もとっくに過ぎてたのに
昨日になって、ようやく亡き父の仏壇に手を合わせることができました。
「じいちゃん、ごめんね。忙しくてね。なかなか来れなかった」と
言い訳ばかりしました。
それから、テレビの下にひっそりと並べられている2本のビデオを
手に取ってみました。
15年も前、この沖縄の旅は奇跡でした。
この日から
6ケ月後に叔母は他界したのです。

一度も観ることがなかった、沖縄旅行のビデオ。
開くことに躊躇していたのかそれとも、開く余裕がなかったのでしょうか
パンドラの箱を開くような気持ちでした。
いきなり56歳の叔母が画面に登場します。生きていた時の再現なのです。
いえ、再現という表現ではない、もっと別の感覚です。
叔母の笑顔を見ると、パンドラの箱に長い年月しまっておいた「涙の泉」が
あふれてくるのです。
若かった46歳の私の行動は自分ながら凄い行動力だったと思うのです。
叔母の口から繰り返される「どうして、私は何も悪い事はしていないのに・・・。」
と訴える叔母に、私たちは希望を失ってほしくなかった。
そして何より、叔母と叔父に幸せの時を感じてもらいたかったのです。  
ビデオは想い出の記憶を映像で見せてくれました。
私たちが沖縄で見つけたのは青い鳥でした。
「願いの叶う青い鳥」がぴょんぴょんと私たちの 目の前に現れるのです。
もしかしたら、この青い鳥は奇跡を運んでくれているかもしれないと本気で思ったのです。
沖縄の青い海と空から「生きたい」という希望の栞を15年後に
くわえて私の前に現れた青い鳥に
「ありがとう、今日のこの日のためだったのね。パンドラの箱は希望だものね」と
お礼と感謝の気持ちで
胸がいっぱいになりました。
沖縄で開いた、パンドラの箱から悪が消えて
15年の歳月が過ぎて、
希望だけが残っていような不思議な想い。

映像のほとんどは青い海です。
青い海は希望の海でした。

映像とは神様が人間に送ってくれた最高のプレゼントかもしれません。





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