2016年8月24日水曜日

映画「天心」から







弐湖の國映画祭にて

松村克弥監督作品「天心」を「花蓮」に引き続き観ることができました。
松村監督を拝見させていただいたのは今回で2度目。
1回目は、2年前にご縁があって茨城鹿島で「天心」についてのトークと記憶しております。
岡倉天心という名前は日本史教科書で見た覚えはありますが
何をした人ぞ?日本画を描いている人でないようだ・・・?
岡倉天心について、知るよしもなく
友達に誘われてトークショーに、のこのことついて行ったわけです。
その時のゲストは「花蓮」の五藤利弘監督、
「花蓮」の主演女優と「天心」菱田春草の妻役はキタキマユさんでした。
そこで、「岡倉天心」についてのミニ知識を得たのです。

さて、本題「天心」について
日本美術史の開拓者「岡倉天心」は親ライオンのように
今は有名な日本画家たちの才能と魅力を引き出すために、
海の底に叩き落とすのです。

明治時代の実話である重みに加え、演じる錚々たる俳優陣に
蜘蛛の糸でつながっているように、画面にぐいぐいと引き込まれるのです。
横山大観演じる中村獅童さんの目線と姿勢が凛としていて
今までの現代映画のイメージを覆してくれました。
つまり、イケメン俳優にはない魂の味でしょうか
さすが歌舞伎役者と唸らせる存在感でした。

そして、菱田春草の妻役を演じたキタキマユさんにも驚きでした。
同じ日に「花蓮」のヒロインとして映画に登場、続いて貧しい日本画家を支える妻として
「天心」に映るのです。撮影時期も異なりますが、
「花蓮」で魅せた初々しさから、菱田春草の妻役を着物姿と髪型の変化が
とても新鮮なのです。
それは年を重ね、女優としての成長を物語っていました。

写真は松村監督にロケ地を案内していただいた時のものです。




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