昨年暮れに購入した本は、西加奈子著「サラバ」だった。
お正月休みに読むつもりだった。
本の帯も解説も一切、気にとめなかった。
なぜこの本を手にしたかといえば
タイトルにどんな意味があるのかと疑問に思ったこと
それと作者の名前がわたしの娘と同じだったこと。
たったそれだけのことだった。
1月は比較的休みが予定通りにとれる。
何十年も週休2日というものを味合っていない私にとって
休日の過ごし方?はかなりの難問である。
たまっている家事を休日にあてるのは、実にもったいない。
何かをしないと損をしたような気になる。
でも、雪国栃尾ではなかなか、やりたいことを見つけることは
容易ではありません。
そこで、お正月に読むはずだった、「サラバ」を
読んでみるか、読もうと思って買ったんだから。
書き出しから興味がわく。それは外国で暮らすことになる主人公と娘の海外生活
というたった一つの接点からだったかもしれない。
最低の家事仕事、つまり食事づくり以外の時間は「サラバ」と携帯をセットに
にして読む私でした。
長編です。「上」を読み終え、「下」を読み始めると、主人公、友達やら、家族やらの状況変化がなかなかつかめないのです。でも疑いもせず、お得意の妄想と想像で一気読み。そして、ラストは涙涙でした。
しばらくして、その余韻を味合う私。なおかつ、この本の感動を私ひとりの胸にとどめておけず、お友達にメールし、「感動しました」とまで書く始末。
翌日の朝、なにげなくベットの後ろで発見、サラバ「中」の一冊が落ちているではありませんか。この瞬間私の頭も心も凍てついてしまいました。
あの感動はなんだったのだろう。
よくも、しゃあしゃあと「感動しました」なんて言ったものだ。
ということで昨日は「中」を一気読みしました。
なるほど、やっぱり、そうか・・・・・・。
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