2018年2月12日月曜日

怒りです。みなさんみてください。原爆の子。

 昭和27年の映画
新藤兼人監督、主演乙羽信子
「原爆の子」
妹が新藤兼人作品を一度も見ていなかったと知って
お友達から届いたDVDです。妹は仙台に出張の為、一足早く観させてもらいました。
白黒です。
えくぼの可愛い乙羽信子の帽子と半袖姿に初々しさと清々しさを感じたはじまり 。
でも、映画は重くて、切なくて、つらい。

物乞いをしながら生き残り、それを恥じる老人
孫のために老人は死を選ぶ
孫を引き取る先生
原爆の被害で死を覚悟しながらベッドに横たわる少女が毎日祈る姿に
憤りのない怒りがこみ上げてくる。

二度と原爆が使われてはいけない。と必死に描いている。この監督の想いが
戦争を知らない私に伝わる。
被爆国日本が世界に訴えなければならないことがこの映画にいっぱいいっぱい
描かれている。

たくさんの戦争映画の中で、一番怒りを感じたこの映画。
何故だろうかと思った。
それは、今までは戦争は過去の歴史だと思っていたからです。
オバマ大統領が広島に来て演説したあの日
私は心から信じた。
原爆のない未来がくると。
ところが今はそう思わない、思えない自分がここにいるのです。
悲しくて、切なくて、苦しくって
戦争のない世界、二度と戦争をしない日本であるべきだと思うのです。
重くて辛い映画です。でも戦争を知らない私達こそ観るべき映画だと思いました。
どうかこの映画を観て下さい。
それが私のこの映画に対する感想です。みなさん観て下さい。


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