2024年10月4日金曜日

創立35周年におもう

 今年は創業35周年

あの日、1日に10件もなかった電話が20件以上鳴り響き、びっくり仰天でした。翼の王国に豆撰の記事が4ページも載ったのです。夢が現実になっていく嬉しくてたまりませんでした。

あぶらげ作りの半分は清掃です。スタッフは5人、朝早くから夜遅くまで、よくまあ頑張ってくれたものです。それからしばらくして妹(現社長の奥さん)の応援を得、スタッフも増えて無我夢中の航海が始まりました。その当時からのお客様が豆撰の財産となっています。感謝感謝です。そして航海は荒波にも遭遇。7、13水害では我が家は土砂に埋まり妹の家も土砂崩れにあい、途方に暮れたと思う暇なく中越地震と災害が続きました。お客様にお届けできない日々、神様は家を奪い、豆撰まで奪ってしまうのかとあの時の落胆と恐怖は言葉では言い尽くせません。そんな日々の中お客様から「大丈夫ですか?頑張ってください」と励ましの電話やお手紙そしてご注文をいただいたこと元気と勇気と笑顔を取り戻すことができました。

誰もが想像できない災害が全国で起きる今日この頃まさかのコロナは再びお店の経営を圧迫。いつまで続くかわからないコロナは脅威でした。35年を振り返ると豆撰の道のりは我が人生の道のりでした。苦しい日々が続く中でも、ろいろな人に出会えたことはとても嬉しいことです。皆さまありがとうございます。

人手不足の中、若いスタッフも中年スタッフも力の限り頑張って35周年感謝祭にむけて走っています。おぼろすくい、特大あぶらげ試食会、ジャンケンゲームなどなど楽しい企画を考えております。ぜひご家族揃って、お友達を誘って豆撰感謝祭にお越しください。皆様の笑顔をお待ちしております。



2024年9月15日日曜日

カラスと私

 カラスを見ると村上春樹の「海辺のカフカ」を思い出す。

だが・・・・・・。

確か宮沢りえの演劇も観た。いい感性となんだか分からない所のある小説だったことは、ぼんやりと思い出すのだが、それ以上には思い出せない。魚が降ってきて、主人公はカフカでカフカはカラスだったような?

とあんまり覚えていないのにカラスを見ると海辺のカフカを思い出すのです。

朝の散歩を初めて10日くらいですが、散歩で一番最初に会うのはカラスです。私がそばに行くまで飛び立ちません。なんと図々しい鳥と思っていたら、鈴の音には結構遠くから反応しました。そしてYouTubeでドビッシーの夢その他を聴いて歩くと鈴ほど遠くからは反応しません。そのうちに声をかけることにしました。至近距離です。「おはよう」と数回声をかけます。無反応いや、少々首を捻っているかも。しばらく続けてみようと思う。カラスとのコミニケーションである。

日日是好日

2024年9月8日日曜日

三奈子ちゃんに会いたいね

 三奈子ちゃんの行方がわからなくなって、早26年目だそうです。長岡アオーレでの市民集会に参加してきました。

お母様の中村クニさんとは私の尊敬するお友達の紹介で、何度かお目にかかり、集会にも参加させてもらっています。今回はいつもと違って、三奈子ちゃんの同年の方のトークや行方不明前の懐かしい写真がスライドで大きく映し出されました。母と娘の想いが胸に刺さりました。またひなたさん作曲の「ハナミズキの花が咲く頃」は長岡の情景と中村さんのお庭に咲くハナミズキの木の大きさに26年の切なく悲しい気持ちが伝わりました。でも、きっときっとハナミズキの花が咲く頃、三奈子ちゃんはお母さんの元に戻ってくるでしょう!そう願っています。

横田めぐみさんをはじめ多くの方々の拉致問題はこのままでいいはずはありません。政府にもっともっと解決になるよう努力をしてもらうそのために私たちも声をあげるべきと思いました。

日日是好日


2024年9月4日水曜日

鈴とカラス

 朝5時はまだ薄暗い。やっと涼しい朝を迎え、2日目のトレーニングに行く。三日坊主になりませんように。出かける間際に夫から渡された鈴は熊よけのため。左手に持つと小さめの音だがチリンチリンとなる。あわせたかのように虫達がそろってハモっくれる。鈴と虫の共演に日常のストレスが飛んでいくようだ。

しばらく歩くと道路の真ん中に陣取るカラスを遠くに見つける。カラスは人間にはさほど驚かず近距離にならないと飛び立つことはない、図々しい鳥である。そこで私はカラスの耳は人間にはしぶといがこの鈴には反応するのかと実験を試みる。20メートルは反応なく道のど真ん中でエサを食べている。ところが15メートル近くなると猛ダッシュで飛び立つ。ということはこの金属音はカラスは嫌いなのだ。そうかカラスが嫌いな音は熊も嫌いなはずと科学的根拠はないが自己都合で理解をするババでした。

日日是好日

2024年9月3日火曜日

寅さんシリーズ完了 

 最初の一話から観ることにした。寅さんシリーズも全編観終えると。寅さんがあてもなく、ふらりと風の吹くまま気の向くままに旅に出るような心境になり、心の中に穴が空いたような気分だ。

脚本も映像も俳優さんも一流なのに一流以上に観る人の気持ちがわかるような映画だと思う。本音もおべっかも人間寅さんだった。

終盤は甥のミツオに焦点があたり、寅さんは確実に歳を重ねていた。セリフも

勢いより情感が溢れていく。家族もそれぞれが老いていく。

瓦屋根の街並みに堤防、入江からの青い空、お花が必ずある。心休まる、懐かし風景だった。

さて、朝の楽しみがなくなり、次の映画さがしをしてみたが、寅さんに勝るシリーズが見当たらない。

そこで、暑さも落ち着いたような、10月出発のネパールに向かって体力作りをしようかと散歩にでてみることにする。まずは初日だ。

日日是好日

2024年8月31日土曜日

夏の思い出

 はんがーにかかっていた浴衣をおろし、綻びを縫いクリーニングにだす。

虫かごに松ぼっくりとカブトムシのための枯木がはいっている、綺麗に洗ってしまう。

風呂場に小さなピンクの腰掛けが置いてある。ババと一緒におふろはいったね。

玄関に長靴がポツンとおいてある。ジャガイモ堀り、にんじん、トマト、キューリ収穫したよね。

あのお山に登ったんだよね。と指さしていた城山。

トカゲは最高の友達、かわいい可愛いとちゅーをしていた。

ババ塩を持ってきて、ナメクジはジジのお花を食べるんだよ。

ババはすぐに帰ってくると言って仕事に行くけど帰ってこない。

ババは楽ちんだよね、すわってぱそこんしているだけでお仕事ていないもん。

ババが1人になったら、私のお家にきて、イタリアに住めばいいんだよ。家族だから。

ババ、ジジのベッドくっつけたまま?離したよ。私がまた行ったらくっつけてね。

夏の思い出

日日是好日


2024年8月21日水曜日

家族がいなくなった。


 長いようであっという間に過ぎてしまった娘と孫の帰省は終わった。

昨夜は羽田空港まで見送りに行った。

その前に私の妹家族とさようならするのがいやで、大泣きする孫。そうならないようにさらりと空港でさようならをした。淋しそうな顔だったが泣かなかった。

豆撰の仕事をしながら孫と遊ぶのはとても疲れてしまった。もちろんピアノの練習もできなかった。

それでもやっぱりさみしい。

老人ふたりの生活がはじまった。夫は畑に行った。私はトイレ掃除に玄関掃除。汚れた部屋は順番に片付けましょう。

朝食は老人ふたり分でいい。これもさみしい。

想い出はいっぱいできた。そしてその想い出の中で私は私の父母を想い出し懐かしむ。

日々是好日