ベネツィア最後の日に
ドゥカーレ宮殿はサンマルコ広場に面しており、前回も人が多過ぎたのと孫が小さかったので見逃していました。今回は朝早くに直行できたので入場可能になりとても幸運に恵まれました。この宮殿は7世紀から18世紀まで続いたベネツィア共和国の最高権力者ドージェが政庁兼居住の豪華絢爛の宮殿です。ピンクと白の大理石で装飾された壁画は穏やかな優しさが描かれている。心が癒され私は一番好きだった。豪華絢爛な「黄金の階段」はフレスコ画と金箔に彩られた迎賓用の階段です。その天井を見つめる観光客はその煌びやかさに立ち止まり感嘆のため息をつく。いくつも続く大広間、なかでも代表議会の間は今まで見たことのない大きさと絵画の世界でした。絵画の中に囚人らしき人々が漕いでいる絵に目が止まる。絵はまるで動画のように映ります。それはまさにベンハーでした。孫に奴隷の話をする。それから大きくなったら『ジャンバルジャン』の本を読むといいよと私の好きな一冊を伝える。
宮殿の尋問室と牢獄の鉄格子から見える「ため息橋」ため息橋の名前の由来は、投獄前の囚人がここを通るときに見るヴェネツィアの景色が最後になることにため息をついたということからだそうです。地下室の牢獄はいくつもの洞穴が続いています。牢獄には20センチくらいの小窓が空いています。きっとここからパンや水を囚人に与えたのでしょう。孫はこの薄気味悪い牢獄に恐怖心を持ちながらも興味深く見ていました。悪いことをすれば牢獄に入らなければならないけど、そうでない人もいたことを話すと「どうして」と質問をしてくる。うまく説明ができなかったけど「言いがかり」の意味を説明する。なんとなく理解したようだ。またこの牢獄の食べもが粗末だっただろうと想像し話す。神妙な表情で聞く孫、いつかまたこの地を訪れた時は戦争のない世の中になっていればいいと願わずにはいられません。
ベネツィア最終日
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