2026年3月27日金曜日

イタリアの日常

 娘の家はモンツァの中心街から少し離れた住宅街。目覚まし時計は小鳥の囀り。木蓮の花は散り、遅咲きの八重桜が咲き、坊主だったけやきは萌葱色の帽子をかぶりはじめました。イタリア滞在も半分が過ぎます。

小路には両脇びっしりと車の縦列です。駐車場のスペースがないのです。通学は必ず父兄同伴です。信号もありますが、横断歩道だけの道も多いのです。横断歩道では常に歩行者優先です。必ず車は止まってくれます。ニュースで日本の中でも新潟はこのルールが通用せず車優先であることが多いと聞いている。自分もマナーを守って歩行者優先を心がけようと思いました。

嫌なことは、歩道に犬のうんこだらけのこと。これには閉口する。とにかく犬を飼っている人が多くて、まるで犬のデパートのようです。小型犬から大型犬と種類が多く、ぬいぐるみのように可愛いのですが、マナーがないのです。

栃尾では外国人を見ることはほとんどありませんが、ここではいろいろな国の人が生活しています。

週に2回の市場でもさまざまな国の人が開いています。スーパーで買うより新鮮で安いのです。

レストランは結構高くつきます。観光客とある程度富裕層の人が利用しているようです。

公衆トイレはなくて、レストランかカフェを利用します。トイレ探しが一番困るところです。

パン屋さんは目の前ですので、バッチリ買うことができます。指差しとレジスターを見ればいいのですから。ボンジョールノとグラツッエ、チャオだけでほぼほぼ買い物はOKです。スーパーはセルフ帰り出口にてレシートをかざせば柵が開きます。このシステムはとても良いと思います。

家から5分で行ける大きな公園があります。今回のお土産のジジ手作りの竹とんぼとバトミントンを持ってピクニック。簡単にできるはずと意気込んでラケット振ると空振り。腰を捻り、70代には無理でした。

日本では老人ふたりの気まま生活。イタリアでは孫中心の社会家族です。日本にいれば寂しくイタリアにいれば家族に合わせた生活。どっちもどっち。

日日是好日


2026年3月25日水曜日

ミラノイチオシ「アンブロジアーナ絵画館

 2026/3/23

ミラノで1番古い美術館で図書館と併設されている重厚でゆったりとした空間、そして上段から見下ろす中庭に歴史の重みを感じます。

ここには多くの宗教画が収められています。マリア像には母愛を感じますが、キリストの張り付け、胸の傷、手と足の釘後、殺し合い、騙し合いの画には心が痛む。

でも、ルネッサンス期のレオナルドダヴィンチ作品「音楽家の肖像」は他の絵と違う精密さと安心感が私には感じられ、立ち止まりました。数点しか存在しない作品の一つだそうです。

ラファエロのバチカン市国に描かれた「アテネの学童」これはバチカンで去年見た下絵らしい。下絵の現存も戦火で失われず復元してきたようです。凹凸の紙を何枚もつなぎ合わせているようでした。あとでわかったのですがこの修復に和紙が使われているそうです。ということはそれぞれの国にはその国の誇れるものがあり、歴史がある。比べることではないということでしょう。

カラヴァッジの「果物籠」はわりと小さなキャンパスに描かれています。葡萄とりんご、葡萄をモチーフにした絵は多いと思いながら、葉っぱの特徴かなと思い、栃尾の桐生照子さんの絵を思い出す。

この3枚は記憶に留めておきたい心に残った絵でした

日日是好日

北イタリアの最大湖と遺跡

 北イタリアの最大の湖「ガルダ」はモンツァから車で1時間半くらいかかります。道の両側には菜の花畑や葡萄畑が続きます。広大な面積での収穫はさぞかしたくさんのワインを作り生産できるのだろうと調べてみたら自給率は100%。それでもって

  • イタリアは世界最大のワイン生産・消費国であり、世界のワイン生産量の約20%(約48億リットル〜49億リットル)を占めています。
  • 「生産>>>消費」の構造
    国内で生産されたワインは、国内消費を十分にまかなった上で、その多くがEU内や世界各国へ輸出されています。
  • 主要な生産地域
    特にヴェネト州、プーリア州、エミリア・ロマーニャ州などで生産が活発です。

生産量が非常に多いため、イタリアにおいてワインの自給率が問題になることはなく、むしろ「いかに高品質なワインを生産し、輸出で価値を高めるか」が課題となっています。と記載されている。日本の米以上の生産自給率であり輸出品であるようです。ここでも日本との政策との違いを感じる。たどり着いたガルダ湖は海のように広くて、鳥たちはこの水の楽園で平和に泳ぎ飛び回ります。湖の辺りには松林の散歩道が続き、何箇所も桟橋があります。夕陽が沈む様を見ながらイタリア家族と過ごすひとときは平和そのものです。夕食のレストランは定番のハンバーグかピッツアにしておけばよかったのですが、鶏肉とボルシチのご飯にしました。これはいただけない。ネパールのお米のようでパサパサでした。なんでも食べられる偏食なしの私の唯一の苦手はお米のようです。コシヒカリしか食べたことがない上に「栃尾米」です。最高のご飯を当たり前に食べてきた人生なのです。神様お許しください。これだけは…。

口直しにチーズケーキを食べ満足しました。

ホテルは日本と違った大型のマンション風はありません。どこもこじんまりとした妖精の佇まい。

翌朝は6:17日の出。ホテルから前日歩いた道を連れと一緒に歩く。東に歩くと雲の切れ間に赤々と見えてくる太陽。スマホに収めるたびに感謝の2文字が浮かぶ。ありがとう日本の家族、豆撰のスタッフ、イタリア家族にそして太陽に感謝する。

朝食はホテルバイキング。内容は日本とやや同じですがコーヒーは白い陶器に淹れたポットがテーブルに運ばれてきます。マシーンでジャーと淹れるコーヒーとは一味違います。

朝食を済ませシルミネールの街にあるローマ時代の遺跡に向かいました。

遺跡は有名な詩人カトゥッロの別荘だったそうで、その詩人の名前が遺跡の名前となっています。

遺跡の周りには広大な樹齢400年から500年のオリーブの並木道、木の下にはマルゲリータの花園、まるで7人の小人に囲まれているしらゆき姫や親指姫の童話の扉を開いたようでした。

そして、ローマの遺跡巡りとは違って両脇に湖の背景、海鳥たちが飛び交う自然風景に心が躍ったのでしょう。この丘は日本では有名ではありませんが、6回目のイタリア旅行の中ではお気に入りのおすすめ場所になりました。

日日好日


2026年3月22日日曜日

最後の晩餐

 3月19日 スカラ座見学の後いよいよ念願の「最後の晩餐」を観る。その前にミラノ料理をいただく。カツレツが有名で日本人好みである。日本のトンカツとの違いは肉が薄くて平たく大きいことである。カツレツに限らずイタリアの料理は量が多くて一皿で2人分である。サフランのリゾットの中に子牛肉の煮込み、骨についている髄液を食べる本格ミラノ料理「オッソブッコ」はサフランの黄色と子牛肉で彩りが独特である。リゾットの米は平たく小さなパサパサ米だがチーズで味付けをしているので、日本人の口にもあう。観光客の行くレストランとは違い常連客の多いレストランです。ビジネスマンやら老夫婦がワインを片手にミラノ料理を堪能しています。日本のビジネスマンとの差は計り知れないです。時間に追われて仕事をしてきた者にとっては夢の世界です。

さてお腹も膨らみいよいよです。

「最後の晩餐」とは新約聖書の中に記された一場面であり、処刑前日にイエス・キリストが、12人の弟子たちとともに夕食をとった出来事のことです。 食堂に集まっている弟子の中に裏切り者がいる。裏切り者ユダは金貨の袋を持っている。

この絵の特徴は劣化する材料で描かれていた為修復に修復を重ねたらしく、色がセピア色である。鮮明ではない。また聖書やキリストについての知識がほとんどないので、物語を理解するより、映画「ベンハー」を思い出す。キリストは神ではない。ユダヤ人である。アンネの日記やナチスの迫害そして今日の絶えることのない戦争。アメリカとイスラエル。今日のトランプと高市さんの会談までユダヤ人に関わりがあるようで、この最後の晩餐の意味が現代にも続いているように思ってしまった。

建物は現代風である。修復に修復を重ねていたことが幸いで、戦火から免れたようです。20年の歳月をかけ1999年に修復完成された数少ないダビンチの完成画をこの目で観ることができたこと自体が私の人生の奇跡です。絵については正直良し悪しはちょっとわからず中井亜美ちゃんポーズでしょうか?


日日是好日


2026年3月20日金曜日

スカラ座 

昨日はイタリア3月19日

6回訪れたミラノで逃していた「スカラ座」と「最後の晩餐」を見学しました。 イタリアの世界遺産を数回に渡りこの目で見て日本との歴史の違いを痛感していましたが、さすがに今回は、遺跡や建造物は見慣れてしまって感動はほとんどありませんでした。なんと贅沢で幸せなことでしょうか?普通人の中では数少ない体験者ではないかと思って娘夫婦に感謝しております。

スカラ座は見学のみでしたが、世界最高の歌劇場は重厚で貴族の世界です。ここで作曲家やオペラ歌手が生まれ今も続いていることに感無量の所、舞台ではなんらかのお稽古がはじまりました。左手に存在感を見せているグランドピアノにピアニストらしき人が耳慣れた曲を弾く。それに合わせて少女が歌い踊る。曲名は知らなかったからスマホで調べる。モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークらしい。ピアノ楽譜はすごく分厚いように感じられる。ピアニストのめくる様に本場と本格に魅了されてしまいました。

円形状の観客席の一部屋には4人の椅子が置いてあります。前に2席その後ろに勾配のある椅子が置いてあります。前席には小さなモニターが2つ取り付けられています。そして、見学席の右下中央に特別観覧席が見えます。王様や貴族が豪華な衣装を身にまとい座っている事を想像しただけで心が踊るようでした。舞台稽古からピアノの音色がこんなに広い劇場にしっかりと響く。会場のスケールと音響の素晴らしさを物語っている。

以前、フレディ・マーキュリーと世界的ソプラノ歌手のモンセラート・カバリエと共演をYouTubeで観た映像が浮かびます。

歴代のビデオや古い楽器、貴族たちの肖像画も博物館でみられます。

しかし、ここでも世界大戦の傷跡は多く残され、再興された建物です。

一体人類は進歩してはそれを破壊してなんの意味があるのでしょうか?

平凡な私が少しでも戦争に興味が持て、やってはならない事に気づかせてくれたのは「おかあさんの被爆ピアノ」映画監督五藤利弘さんとの出会いがあったからかもしれません。

まだ訪れていない長崎、行きたいと思っています。

そして気になるのはトランプと高市さんの会談。どうなって行くのだろうか?

日日是好日




2026年3月18日水曜日

木蓮の涙

 イタリア家族と過ごす

1日目にこの大きなモクレンが目に入りました。

大きな木は母の木のように

手を大きく広げて

優しく微笑んでいます。

大丈夫です。

私があなたを支えますと言っているようでした。


そして

長い時を経て 想い出した

「木蓮の涙」をベッドの中で聴き

私も涙しています。


日日是好日

2026年3月13日金曜日

奇跡をつむぐ夜

 アメリカ映画 2024年 「奇跡をつむぐ夜」を鑑賞

昨日は熱も下がり、やや体調も快方に向かっていた。30分くらい音階練習HAnoNの課題を練習する。右手と左手で弾くのだが同じ指ではない、例えば右手はファは1の指(親指)、左手はソで1(親指)で弾く。最初は片手づつ練習して、ようやく両手でどうにかこうにか音階を弾くことができる。初心者といってもピアノレッスンをはじめ四年目に突入している。本当は毎日ピアノに触ることが大事だと思っているのだが、仕事をリタイアした私のストレス解消は、とにかく外に出ることだ。つまり旅である。旅の日数が多くなればなるほどピアノから遠ざかる。仕方がないピアノは持ち運びができない。先日のレッスンでズタズタになってしまった「夢」を弾く。私の中ではまあまあの出来。小心ものとは思っていないのだが。先生の前だと上がってしまう。

ピアノレッスン終了。夫がいない夕飯は簡単に済ませNetflixを観る。目に入った奇跡が心に響く。観てみようか。酒に溺れる訳ありの主人公と妻を亡くし肝臓移植を待つ娘の家族との触れ合い物語。実話だそうだ。この家族は借金だらけ。主人公シャロンの行動力はすごい。ひとりでできなければ人に助けを求める。そして資金を集めたくさんの人の応援で娘は肝臓移植を成功させる。猛吹雪の中、時間の制限と恐怖で緊張する。久々にわかりやすく心が落ち着く映画だ。ラストにシャロンに距離を置く息子がヘリ着地場所にやってきて除雪の手伝いをする。このシーンも感動する。諦めないことは奇跡をつむぐこと。

日日是好日