Netflixの1番のおすすめに「銀河鉄道の父」菅田将暉さんが出演しているようなので観る事にする。
若い頃のメーキャップで登場する宮澤賢治の父親役の役所広司さんにちょっとこの人誰と思うほど若作りしていた。だんだん年を重ねていくたびに役所広司さんと確信する。
テーマは褒められたい子ども、褒める父親の愛情を掘り下げていくことではないだろうか。序盤かやの中で母親が夫に「賢治はお父さんに褒められたいのです」というようなセリフがある。そしてラストには父親として「たくさん褒めてきたではないか」と賢治の書き残した詩を空で泣きながら賢治に話しかけるシーンは涙無くしてはみられない。
保育園に勤務していた時代は注文の多い料理店など数々の童話を読み聞かせしたことを思い出す。また教科書で学んだ「雨にも負けず、風にも負けず」を思い出す。
懐かしい想い出は宮澤賢治こそ日本のアンデルセンだったに違いないと思った。
この映画の見どころは風景にある。故郷の情緒豊かな自然、降りしきる雪の切なさ。賢治の人を作った家とお祖父さんの家の昔の佇まいはこの物語を盛り上げている。風景ひとつで映画の価値観を左右すると久しぶりに「いい映画」に出会えたことがたまらなく嬉しくて嬉しくて。つい、夕食に招待した人にこの映画を観てもらった。
お花を活ける時もお茶のお稽古をする時もピアノのレッスンも風景がある。映画こそ風景が物語を美しく仕上げるものかとあらためて感じる。
風景を感じる年になった。老いていく日々だがそこには感謝がある。
不治の病は今ならば完治可能に違いないと涙がとまらなくて。
日日是好日