2017年10月25日水曜日

生きていることは食すること!食することは生きること!

母の飲みこみ練習を再開してから
2週間が過ぎます。
口からものを食べるということは
私が想像していた以上に脳の刺激、活性化につながるようです。
発熱のために飲み込み練習は中断し、そのうえ私たち姉妹の名前も
わからなくなり、まるで反応がない日々が約1月続いた時
私の脳裏に浮かんだ文字は「あきらめ」でした。
高齢です。もう最善を尽くしてきたのだから、仕方がない事と
思い始めていたのです。
でも、妹はあきらめることなく、医師にお願いし、飲みこみ練習の再開が
始まったのです。
そしてその結果、動かすことのない口をあけるようになりました。
ほんの3匙程度を飲み込むのに、15分から20分もかかります。
それでも、あきらめず取り組んでもらうと
今日は、「右手が痛い」「和子」「礼子」「足が痛い」と
言えるようになったのです。
看護師さんに「甘い?しょっぱい?」と聞かれると
「あまい」と言いました。

生きていることは食することです。
食することができると喜びが生まれます。
喜びが生まれると希望がでてきます。
母を見ていると人生勉強のように思えるのです。
看護師さんひとり、ひとりに特徴があります。
最近はそのひとり、ひとりの特徴を個性として感じることができる余裕が生まれました。

「栃尾の油揚げは絶対同じものができないよね。
看護師さんも豆撰のスタッフも同じだね」
こんな話をしながら豆撰に帰りました。
1を話し10を学ぶ人もいます。
10を話すとなかなかのみ込めなくゆっくり、マイペースの人もいます。
でも、繰り返し繰り返しあきらめることをしなければ
必ず10を学ぶことができるようになると思いました。
私自身も、もう歳だからと言い訳せず前向きに頑張ってみようかな?
と母を見て思いました。


2017年10月21日土曜日

私の見た被爆ピアノ










長岡のアジア映画祭の菅野さんと被爆ピアノの持ち主の矢川光則さんのおかげで
栃尾でも被爆ピアノコンサートを開催できるようになりました。

私が被爆ピアノにふれたのは今から4、5年前に遡ります。
東京での飯島晶子さん主催の被爆ピアノコンサート、
被爆ピアノの奏でる音色と飯島さんのナレーションは
平和への願い「希望」のように思えました。

そして、被爆ピアノへの想いは、矢川さんと五藤監督に託され
来年映画化されるとお聞きしています。
映画「被爆ピアノ」は私たちに何を訴えるのでしょうか
そして私たちに何を考えさせてくれるのでしょうか
今からドキドキワクワクです。


今回、栃尾教会でピアノを奏でる方々は
中学生、名古屋からわざわざお越しの方、教会の方
豆撰の子供(スタッフのお子さんはみな豆撰の子供です)

ピアニストの方ではありませんが
彼らの弾く音色は、被爆ピアノと心が一緒になり
平和への連弾になるような気がします。


11月18日夜6時半開場です。
栃尾のみなさん、長岡のみなさん、新潟のみなさん
是非、お越しください。







2017年10月19日木曜日

栃尾で被爆ピアノの調べをみんなで聴きませんか?

栃尾で被爆ピアノの調べをみんなで聴きませんか?


被爆ピアノとは、原爆投下時、爆心地より3㎞以内で原爆の爆風、熱線、放射能等の被害を受けたピアノのことです。
被爆ピアノを託され、平和コンサート活動をして全国を回っている広島の調律師・矢川光則さんが
11月18日、長岡に被爆ピアノを運んで来て下さります。
夜6時半から会場「日本キリスト教団栃尾教会」様のご協力のもとで「被爆ピアノコンサート」を開催いたします。

原爆の痛み、戦争の痛みを伝え続ける被爆ピアノの音色を聴きにいらして下さい。
演奏を聴きたい方は、チラシの連絡先にお申し込み下さい。

矢川光則さんと栃尾の映画「モノクロームの少女」「ゆめのかよいじ」を撮られた長岡出身の
五藤利弘監督のお話もあります。
(新作映画についてもお聞きできるのでは・・・・・・。)

栃尾の皆様、貴重な機会かと思います。
お待ちしています。

2017年10月16日月曜日

高橋まゆみ人形展には涙が光りました。

先日のことです。
東京からのお友達とそのお友達ご夫婦と私と夫で
栃尾の美術館に行き「高橋まゆみ人形展」を見てきました。
タイトルは「ようこそ心のふるさと」です。
階段を上がると廊下の右側におじいちゃんとおばあちゃんの真ん中でおにぎりを持って
嬉しそうにばあちゃんをのぞきこむ孫の愛らしい写真。
りんご畑の風景はまるで本物のような写真の序幕から、もう癒されるのです。

そして、中に入ると写真は立体的になり、人形たちは微笑み、笑い、涙しているのです。
私たちはいつの間にか、昔昔の子供時代に戻ってしまいました。

おじいちゃんがそっとおばあちゃんの肩を抱く姿に
あったかいものが流れ落ちます。
どのシーンもとても楽しそうで、仲良しなのです。
我が家とはちょっとちがうかな?
喧嘩ばかりしていたけど、仲良しの時も晩年にはあったかな・・・・・・
と両親を思い出しました。

懐かしいお芝居を見ているような気分です。
娘と母、祖父母と孫、畑では腰の曲がったおばあちゃんが
嬉しそうに笑っているのです。
お嫁入りの着付けをするおばさん、娘の晴れ姿を見る母、
悲しくって、寂しくって下を向いている父親。
こんな日もあったと、そっと涙をぬぐうわたしでした。

どうしてでしょうか
こんなに、心があたたまるのでしょうか

人形には不思議な魔力があるようでした。
誰でも、この人形展を見たら、心があたたまり、くすっと笑うでしょう。

この人形展のように
あったかい気持ちになれる豆撰になりたいと思いました。





2017年10月13日金曜日

友情と親子の絆を描いているのではないだろうか「レミングスの夏」




















栃尾を舞台に「モノクロームの少女」、「ゆめのかよいじ」を撮った
長岡出身の映画監督作品「レミングスの夏」が11月19日にアオーレ長岡にやってきます。
原作は江戸川乱歩賞作家竹吉優輔という話題性もあります。
それに加え、音楽は長岡出身のスネオヘアーさんです。
隠れた見どころは映画にも出演されている、スネオヘアーさんの名場面です。
ボールが転がり急ブレーキをかけ、車から降りる役に、ちょっと笑えます。
初々しい少年少女6人の仲間が探し求めたものは新天地。
「スタンドバイミー」を意識しながら描いた五藤利弘監督の想いは
映像の美しさにあるのではないだろうか。長岡人なら長生橋を重ねるでしょう。
森を駈ける場面は栃尾を想像させるでしょう。
友情と深い親子愛が涙を誘う感動映画です。
きっと、観たくなるのではないでしょうか。

詳しいご案内はこちらをご覧ください。



2017年10月10日火曜日

顔!















一年で一番忙しい豆撰感謝が無事終了しました。

言葉や文字にはなかなか表現できません。
もし表現するならば
「笑顔」のような気がする。

 笑顔の中にはたくさんのたくさんの想いが感じられます。
それは作り手と買い手のきもちではないかと思いました。

来年も再来年も5年後10年後にも
この笑顔のために
美味しいあぶらげを作り続けたいものです。