2018年12月29日土曜日

手のひらの中の想い出








今年もあとわずかになってしまいました。
最後の追い込み
ふわふわの栃尾の油揚げを箱に詰めながら
私は私のしわだらけの小さな手をみつめる。

ギュッと握ると
毎日毎日同じことを繰り返す日常
被爆ピアノコンサートのお手伝い
若いスタッフと一緒に頑張ったパンフつくり
長岡空襲のお話とお茶会
栃尾の大豆畑見学
お人形展など数々の
想い出がこの手のひらにいっぱい入っていることに気づく。

私事では
還暦をとっくに過ぎたのに今更「お茶のお稽古」通い
娘と孫に会いたくてイタリア一人旅決行
たくさんのしあわせがこの手のひらにつまっている。

母の入院生活
義母の認知症
従妹の突然の死
愛猫の死
辛いこともいっぱいあり毎日毎日手をあわせ祈りました。
この手は何でも知っているようです。 

私の手
夫の手
孫の手
スタッフの手
農家の方の手
お客様の手
嬉しいことも悲しいことも手の中に

あともう少しがんばっりましょうか・・・・・・。











2018年12月28日金曜日

成田へ なんて良いお天気なのか

12月27日、みぞれ混じりの栃尾を出発して
東京へ向かう
早起きをしたので、新幹線に乗ると、すぐに眠ってしまった。

車内放送は上野だという。目がさめる。
孫の水筒や蒸し野菜を作って
慌ててリュックに詰め込んで
いつもなら本を一冊詰め込むのに
それも忘れた。
よほど孫に会うのが嬉しいのだろうか?
確かに可愛い存在だ。

成田エクスプレスに乗ると
おひさまの光がさしこんでくる。
栃尾とはまるで違う。

栃尾に戻ったとたんに雪景色に変わってしまった。
それも、重い雪である。
孫にとってこの白い世界は異次元の世界のようだ。
キラキラと目を輝かせている。

雪国の宿命とはいえ、今年最後は何とか雪のない年越しをしたいと願ってばかりいるより、孫のようにキラキラと雪景色を楽しみ、プラス思考に物事を考えてみたいものだ。





2018年12月24日月曜日

お母さんの被爆ピアノ製作発表会に行ってきました。



縁があって
広島の矢川光則さんの被爆ピアノコンサートを
豆撰の目の前の栃尾のキリスト教会さんで2度開催のお手伝いをさせていただきました。

被爆ピアノは全国は沖縄まで、海を超えてはアメリカまで
平和の種まきのために、矢川さんと一緒に各地で演奏会の旅をしています。

栃尾の教会に運ばれてきたピアノは象牙の鍵盤です。
そっと指で鍵盤をたたくと、それだけで、平和の音に触れたような気持になります。

その矢川光則さんの平和への願い活動が映画になります。
その製作発表があると知って東京まで夫と行ってきました。
監督は私のブログに時々登場する「五藤利弘」さんです。

会場は青山のライブハウス。階段入り口からたくさんの人が並んでいました。
入っていいのだろうかと不安を胸に。
お供の夫は「受付とかしなくていいのか」と遠慮気味。
「いいとおもう」というが先に階段を降りると
右にはステージ、左には報道陣のための椅子が並んでいる。
ちょっと緊張。
この椅子に座っていいものやら悪いのやら……。大きい不安。
しばらくして、目の前をジーパンに革ジャン姿の監督が通り過ぎる。
張り詰めた空気を感じるが、一言だけ「ここに座っていていいでしょうか」
「ええ」とにっこり微笑んでくれた監督。
 安堵する私。

「音がするから、写真は撮ってはだめだよね」と夫に聞く「だめだろう」
「そうだよね」「携帯はきっておけ」と命令される。
発表がはじまる
主演の佐野史郎さんと武藤十夢さんなどキャストの想いが語られる。
まじかで拝見。なんだか私の方がドキドキしてしまう。

報道陣のシャッターの音とライト
これに混ざって私も遠慮がちに携帯をとりだす。
私の前には大きな人の壁、その隙間から監督を写す。
「もっと前に出たらどうだ」と夫の声。さっきとはちがう!
お母さんの被爆ピアノ製作発表の40分間でした。

この発表内容についてはこちらの記事をご覧ください。

きっと素晴らしい映画になります。
ピアノの音はおおくの人たちの心に届くことでしょう!






2018年12月23日日曜日

胃に優しいカナッペ!




クリスマスといえばケーキ。お正月といえばおもち。
御祝い事には美味しいごちそうのパレードが続きます。
そのうえ、この日は特別だからとお酒やワインもついつい・・・・・・。
そんな時に胃に優しいお料理をご紹介いたします。
「お豆腐の塩こうじ漬け」です。
豆撰では、4種類のお豆腐を取り揃えてございます。
それぞれ、味と触感に特徴があります。
その中で「お豆腐の塩こうじ漬け」に一番ピッタリなお豆腐は「絹とうふ」。
絹とうふは重しをして水分を抜きます。
そして塩こうじで絹とうふを包みじっくりと漬け込みます。
3日くらい漬け込むと。
絹とうふは、フレディのように、塩こうじはそのバンド仲間のような役割を果たします。
きめが細かく、しっとりとした、何とも言えない魔法の味に変化します。
まるで、高級カルボナーラのような味です。
バターやチーズと違ってあっさり、それでいてコクのある存在感です。
パンに、クラッカーに、胃に優しいおつまみとして
この年末、お正月におすすめします。
余談ですが、今年もう一度観たい映画は「ボヘミアンラプソディ」でした。

2018年12月22日土曜日

お祝いセットは栃尾の味を再現しました。

栃尾のおばあちゃん、 お母ちゃんの味といえば「栃尾の油揚げの煮つけ」でした。

私の子供のころは、冬になると家も学校も街も雪でおおわれてしまって、今のように車でお買い物なんてできませんでした。
もちろんクリスマスプレゼントなんてもらったことはありません。

お正月の楽しみといえば
親戚の人たちが大勢我が家に集まりにぎやかだったこと。
大きなおさらに、ぜんまいや鰊と一緒に「あぶらげ」の煮つけが並びます。あぶらげの甘くてしょっぱくって、じゅわーっと煮汁が口の中で広がる美味しさはたまりません。
けおん(毛布で出来たポンチョみたいなものです)にかけられた
ちょっとすっぱい甘酒とたくわんは子供たちにとっては、上等のおやつでした。

あのころは祖母も父も姉ちゃん(おば)も一緒でとてもしあわせの日々だった。
あと残り少なくなった日々を指折り数えて昔を思い出しております。