2020年1月29日水曜日

山の家で特別ゲストを迎える。










新しい出会いのはじまり。


冬季間、山の家に足を運ぶことはないのです。

ところが、今年は栃尾の街には雪がありません。

お友達のおもてなしは守門岳をご馳走に

栃尾の街をながめての、おしゃべり。

食事も終わり、コーヒータイムで

私もやっとおしゃべりの仲間入り。

すると

菅子さんの驚きの悲鳴

「礼子さん、何かが通った・・・・・・。」と

後ずさりしているではありませんか。

庭の渡し板の下をくぐりあっちこっちと散策している
 
この突然の訪問者に都会のお客様はびっくり仰天でした。


この山の家は2004.7.13豪雨災害の前は

小さな森でした。

胡桃の木、松の木、梨の木、イチョウ

柿の木は5本もありました。

だから、リスやイタチは常連客であり幼いころの

私の友達でした。

ということで、この日の特別ゲストは

かわいいイタチさんでした。

残念ながら小さな訪問者をカメラに

収めることはできませんでした。









2020年1月26日日曜日

在庫はますます増えていく世のなか

新聞もネットも

口をそろえたように

在庫問題を取り上げています。

そりゃあそうでしょう、この暖冬では

長靴も不要、長いコートもなくてもいい。


15年前は5人家族だったのに

娘が海外に勉強に行くと我が家から脱出し

家族は4人になった。

それから義父が倒れ、施設へ

そして、昨年は思いもしなかった義母が

4時間の入院生活で他界。

その2年前には愛猫が逝ってしまった。

今年は二人家族となり、

ご飯も1日おきに、たったの2合を炊きます。

小さな一軒家ですが、5人家族用にそれなりに

部屋はあります。

今ではリビングと寝室のみ使用。

その他の部屋はなんと物置に化してしまいました。

部屋の在庫も散らかるだけで困ったものです。

在庫問題の行きつくところは核家族と人口減少に

他ならない。











2020年1月23日木曜日

雪のない栃尾なんて信じられません。






昨日はお天気。

山の家でおもてなしが続きました。

長くつを履いて行ったのに、あまりのお天気で

つい間違って、サンダルで帰ってきてしまいました。

そこで長くつを取りにいってきました。

山への道には枯れた松の葉がぎっしり、

風にとばされた杉っ葉もたくさん落ちていました。

この時期に、まさか竹箒をもって山道や駐車場を掃くなんて

ありえないことが今年は起きているのです。

ひと汗かいたので、母の指定席ベンチにこしかけ

守門と栃尾の街を眺めました。

母の顔が浮かびます。

1月1日から面会禁止になっています。

病院でインフルエンザ患者がでたからです。

「まっているかな」とつぶやく私。

なぜか山の家に来ると、昔を思い出します。

この季節、母は糸繰を回し、蓆を編んでいました。

父はご近所の方を集めて藁で縄を編んでいます。

藁をたたく音が聞こえてきました。トントントントン・・・・・・。

にぎやかな笑い声も聞こえてきます。

雪の季節は父も母もみんな家にいるのです。

小さなこたつには私の長くつが乾かしてあります。



山の家へのお問い合わせは豆撰0258-53-2014まで








2020年1月20日月曜日

昭和の味 栃尾の味





「赤こがね」ができるまで・・・・・・。


栃尾に住んでいる方ならだれでも知っている栃尾名物といえば「あぶらげ」です。

あぶらげは「ジュー」と音がするくらいのアツアツに醤油をかけて

アチチチと食べるのが一番おいしいことは栃尾人ならみんな知っています。

ところが、通常あぶらげやさんは朝が早い仕事です。

夜も明けないうちから黙々とあぶらげをあげます。

つまり、揚げたてのあぶらげは早起きさん以外は食べられませんでした。

だから、あぶらげといえば昔から「煮つけ」だったのです。

口の中にジュワーと美味しい出汁が広がります。

これこそ、栃尾の母ちゃん、ばあちゃんの味でした。

あぶらげの煮つけは最高の栃尾郷土料理でした。

ところが

あぶらげの食べ方をお客様に尋ねると

「焼きます」と10人中10人が答えるのです。

でも、でも昭和生まれのおばさんにとっては

昭和の味、栃尾の味と言えば

やっぱり「栃尾の油揚げ煮つけ」なのです。

そして、もう一つ栃尾の油揚げ煮つけに欠かせないものがあります。

それは、昔から鰊です。

山間部に位置する栃尾では魚は手に入りにくい高級素材ですが

みがき鰊は庶民の魚で手に入りやすかったのです。

昭和の味、杤尾の味を意識して焼く油揚げから

懐かしい味「赤こがね」の誕生となったのです。


「赤こがね」誕生から、早15年が過ぎます。

その間に、少しづつ「赤こがね」の人気も上昇、杤尾人はもちろん

豆撰フアンのお客様にも支持され、おかげさまで売れる商品、

おいしい商品として定番になりました。


昨年末は製造が間に合わずお届けできないご迷惑をおかけいたしましたが、

今日からお店でもネットでもお買い上げできます。

なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。



調味料素材にもこだわり安心安全な油揚げの煮つけに「赤こがね」

「赤こがね」を使えば簡単炊き込みごはんもできます。






2020年1月19日日曜日

久しぶりに歩いたら街の家々が変わっていました。

雪のない冬道なんて摩訶不思議だ。

刈谷田川も西谷川も雪がありません。

川向うにはきちんと整列した除雪車が並んでいます。

赤茶けたススキの間をゆっくりと、優雅に泳ぐ鴨たち。

私が追いかけられているのかサギは私の前を

スイスイと低空飛行。

めずらしくセキレイもちょこたんちょこたんと石渡。

川を過ぎると金町通。
 
ここも空き地、あそこも空き地。空き地は赤茶けた草むら。

栃尾には景観条例がないのだろうか。

シャッター通りだ。

雑貨屋やお菓子屋など昔のお店が並んだら面白いだろうに

この通りだけは車は禁止っていうのもいい。

いろいろな妄想を楽しみながら豆撰にたどりつく。



2020年1月18日土曜日

ショートケーキの時代からぜんざいの時代へ

早起き夫婦の会話

夫「はじめてショートケーキを食べたのは中学生だったな

金持ちの友達のうちで食べたな」

妻私「そう、私は小学二年だった、

お金持ちの家に遊びに呼ばれたら、やっぱりおやつに出たよ」

あの頃のショートケーキはお金持ちの食べ物だった。

朝、久しぶりに温泉旅行の帰りに我が家によってくださると

お友達からメールがはいった。

久しぶりにお会いするから

嬉しい、おやつには何がいいかなと妹に話すと

「配達の帰りにケーキ買ってきてやるわ」と

私も金持ちではないがショートケーキを買える年になった。

でも、しばらく考えていたら

夫の丹精込めた小豆がまだあることを思い出す。

お金では買えない手作りのものでおもてなしをしようと思った。









2020年1月16日木曜日

古着のきもち




私のお友達であり人生の大先輩は
豆撰山の家で「キルト展」を昨年快く引きうけてくださった方です。

キルト展終了後も交流を続けさせていただいています。

時々、素敵な古い着物で作ったお洋服や巾着を
プレゼントしてくださいます。
お茶のお稽古やお茶会にオンリーワンの巾着とお洋服は
同席した仲間たちから褒められます。
私が作ったわけでもないのに
私は得意顔でこういう言うのです。
「私のお友達が作ってくれました」と。

イタリアに住む娘から
「Mの赤ちゃんの洋服とおもちゃを送ったよ」
と連絡が入りました。
娘とMはいとこ同士ですが姉妹のような関係です。

イタリアから送るのですから
送料を考えたら、日本で買った方が安上がりです。
でも、私は娘の気持ちと受け取るMの気持ちが
心から嬉しくなるのです。




2020年1月15日水曜日

しまじろうのたまごボーロ



イタリアに住む孫から

「ババ卵ボーロ全部食べちゃあった」と

画面の向こうで話す日本語。

「ババ、おくるね」

「ありがとうババ」と愛想のいい笑顔がかえってくる。

随分成長している。日本語も上達している。

「ババ悪い子になって・・・わたしがおこるから」

彼女は怒られる側からおこる側にまわり

優位にたちたいらしい。

「ババだめよ、ノー」と大きな声で怒ってみせる。

得意な顔である。

それがまたかわいい。

今日は朝から荷造りをしました。



2020年1月13日月曜日

ほぼ日刊イトイ新聞に栃尾のあぶらあげが登場

ほぼ日刊イトイ新聞をほぼ毎日読む私。

今日はびっくり仰天
「栃尾の油揚げ」と「ハラマキ」が登場している。

「ハラマキ」を作っている会社は豆撰のすぐそばである。
そしてハラマキ製造会社の社長さんは豆撰をいつもごひいきにしてくれています。

興奮冷めやらぬうちに
社長の奥様に直接電話。
実は奥様は私の保育園生活時代の大先輩 なのです。

これは縁であり「多様性」というものではないだろうかと
思った次第です。



もしかして糸井様は豆撰の栃尾の油揚げお召し上がり 
になっているかしら?







2020年1月12日日曜日

冬なのにいいお天気








こんなに雪のない栃尾はあったかしらと思うような

良いお天気。まるで春のようでした。

今日は、いつもお世話になっている

お客様をお迎えして

豆撰のお料理と先日の初釜で覚えてきた汁椀を準備。

ゆずで作る松葉をそえて、里芋にゆり根、人参そして

豆撰自慢の絹揚げを入れてみました。

もちろんあつあつの栃尾の油揚げは

三種のたれで食してもらう。

栃尾のだんごにロール巻き、

デザートは豆乳プリン。


お帰りの誉め言葉は

「一番おいしいのはあげたての油揚げですね」

とお客様の声でした。

ちょっと頑張った汁椀はどうだったのだろうか?



2020年1月10日金曜日

病名は白内障だった

加齢ととも視力は低下していくのは当たり前

最近夜の運転は恐怖だった。

もっとも、若い時から車の運転は苦手、

苦手なうえに方向音痴である。

極力人の世話になって、車に乗せてもらう私である。

そしてパソコンに向かっている時間がかなり多いのだから

視力は低下、特に左目は眼鏡をかけても

見えにくい。

そこで眼鏡屋さんに行く。

4年前に視力検査をした時よりかなり進んでいる。

とても親切な眼鏡屋さんです。

眼鏡を売ろうとはしない。

まずは眼科に行ってくださいとある眼科さんをご紹介していただき

お手紙も書いてくださった。

その時から私の想像力がはじまって

この日も、もちろん車の運転は妹です。

眼鏡屋さんを出るなり

「失明する病気かもしれない」と落ち込んで妹に話す。

妹は「だから眼科に行くんでしょ、まずは診察してもらわないとね」

そりゃあそうだ・・・・・・。

目が見えなくなる

そりゃあ困った話だ。十年後だろうか

その前に行きたいところにいかねばならない。

だんだん不安が不安でなくなって

暗闇の生活を想像したら、もう大変パニック症候群。

二日後の昨日診察に行く

その結果は白内障でした。




私の性格をよく知っている妹と夫は

「だから、あわてなくてもいい、結果が出ていないのに人に言えば、

人に心配させるだろう」

と言いながら、心配してくれていたことにありがとうでした。

親愛なるお友達の皆様ご心配をおかけいたしました。

ごめんなさい。











2020年1月7日火曜日

美味しさのヒミツはちょっとした手間





昨年末から、はまってしまった「おこわ」作り。

といっても難しくはない。

電気釜一つで

簡単に素早くできるのだから

主婦にとっては大助かりである。

そしてもう一つのヒミツは

豆撰の油揚げ専門だし醤油にあります。

国産材料にこだわった

まろやかな旨味と甘味が「おこわ」の味つけに

ピッタリです。

ちょっとだけ、ひと手間かけたら、

美味しいものが

作れると思います。

そのちょっとだけはいつかきっと大きな愛情に

変わる日が来ると信じています。







2020年1月5日日曜日

家で仕事してます。さみしいものです。

リビングを独占して

大風呂敷をひろげています。

今までのつけがまわってきて頭をかかえている自分。

それにしても、こもっての仕事は集中はできるものの

どこか、さみしいものです。

豆撰にいたら、スタッフやお客様そして電話にメールと

人とのかかわりは多く、退屈することもないのですから。

もう一人の同居人は自室に閉じこもって

食事以外はリビングには顔をだしません。

これが空気の存在というものでしょうか?

仕方がないので、2分間オカリナを吹いて

2分間腹筋運動をする。

そろそろ夕食の準備でもしましょうか。

2020年1月4日土曜日

夫婦でお友達



私はリビングでふくらんだおなかをさすりながら

腹筋についてネットをみる。

毎日2分だそうだ、やってみる。

できない。ふっくらとしすぎたと反省。

夫は自室で高校サッカーを観戦。

別々の部屋で別々のことをする夫婦。

これといった会話もない、

共通の話題と言えば「孫」の自慢のみだが

それも数分で終わる。


退屈な夫婦に夫婦のお友達ができた。

旦那様は調律師、ギターからピアノまで弾いてしまう。

つまり修理してしまう。

奥様は大正琴の家元である。

いろいろなところでコンサートを精力的に開催しておられる。

一言でいえば、次元の違うすごい夫婦である。

夫婦なんて空気みたいだが

夫婦と夫婦4人が一緒になると

退屈な夫婦に「会話」が生まれる。

夫婦のお友達ってなんだか居心地がいい。








2020年1月3日金曜日

寅さんに会ってきました。



今日でお正月休みはおしまいです。

昨年は義母が亡くなっているので

お年始はなし。初詣もなし。

お客様をお迎えすることもないので

おせちもなし。

こっそりと出かけたのは

「お帰り寅さん」を観に映画館に足を運んだこと。

大スターは永遠に生きる。

回想と現在が違和感なく映る。

技術の進歩なのだろうが

原作のつなぎ方に驚かされる。

たくさんの映画を世に送り出している監督。

山田洋次作品の中でやっぱり「男はつらいよ」が一番好きだ。

それも今回の作品に惹かれたのはなぜだろうか?

寅さんの甥っ子満男の娘の素直な演技がとてもよかった。

どのシーンにも涙が流れてしまう。

寅さんの50年にお帰り・・・・・・

きっと私は私の人生を映画とともに振り返っていたからだろう。

でも、批評はいらないと思った。

前を向き、過ぎた日は思い出だけ。

年初めにいい映画に出会えた。


1月4日から豆撰仕事始めです。

皆様今年もよろしくお願いいたします。