2023年3月29日水曜日

ピンクは春色です。

 





豆撰の裏山「鳩峰」は春爛漫
桜も花桃もピンクでメークアップ。
花桃は今週が見頃。桜は週末が満開かしら。



2023年3月27日月曜日

夢に向かって

スポーツの中で フギュアスケートが一番好きです。その理由は歳とともに想いは変化している。数分の演技時間で完成しなければならない。どのスポーツにも言えることですが団体競技でない場合は自己との戦いです。足元にも及びませんががピアノ演奏と共通しています。ピアノを奏でるのは自分です。楽譜を読むことが第一歩。指が曲を覚えたら一段階アップします。ところが17日間全くピアノを触らなかったので、指は走らず栃尾鉄道のように各駅停車。おまけに逆走でした。ピアノにかじりつき、なんとか指が記憶を取り戻したのに数日かかりました。おまけにレッスン日は取り戻したはずの曲なのに、先生を目の前にすると楽譜が読めずおたまじゃくしは逃げていくのでした。

どれほどの練習をこなし、どれほどの自信をつけてスケートリンクに立っているのか想像しただけでも気が遠くなる。

今回のフギュアスケート世界選手権は見応えがあった。私も今日からピアノレッスンを頑張っていつか街角ピアノを弾けたらいいなあ。私の目標である。

日日是好日

2023年3月26日日曜日

ブログ3000回記念はとんでもない日になりまし候。



今日は3月26日でした。夫にとっては大切な大切な日です。

イタリアのお土産話を持って新潟のお友達のご自宅にお邪魔しました。一ヶ月ぶりの再会?和食の定番手巻き寿司に野菜の煮物でのおもてなしを受け大満足!ランチ終了!私の携帯をテレビに繋いで、旅人の解説が始まりました。映画「ローマの休日」へのご案内はみなさんうなづきながら満喫気分。話に花が咲きあっという間に3時を回ってしまいました。・・・・・・帰路。夫の運転で私はらくらく居眠り。自宅付近で目が覚めたところで孫からの定期便電話。テレビばかり見ていると想像する力の持てない子になるからと娘はテレビ依存症の我が子を心配する。

私の教育論はもちろん今の娘と同じ考えだったけれど、テレビは最強の遊び相手には違いなかった。さてお夕飯はなんにすべきか?簡単でヘルシーなものにしよう。大根とにんじんのソテーに鯨の缶詰。いつもより随分手抜きではあったがお昼にはたっぷり栄養補給もしたから、まあいいかと。夫の不平不満そうな声。「これだけか、肉とかないのか」と言われても無視するババ。すると娘から2度目の電話。夫曰く「今日は俺の誕生日だが質素な夕飯だ」と娘に話す。えっ今日は何日!あっ3月26日でした。全く忘れていました。「まあ、我が家にはクリスマスも誕生会なかったからいいけれど」と夫の声は低音だった。まさか、まさか3月26日71歳の誕生日に3000回ブログを書くなんて素晴らしいネタに感謝感激雨霰! 

いつまで書き続けられるかわからないが4000回を目指して今後も書き続けよう、そして夫の誕生日は2度と忘れないようにしようと誓うババでした。

日日是好日

2023年3月24日金曜日

茶の湯は愉し




 お茶の仲間と久しぶりにお会いしました。ランチは豆撰の油揚げ煮付けチラシ寿司、絹揚げと鶏肉の栃尾だんご、ふきのとう白和え(ざるとうふ)、デザートは豆乳プリンです。

「豆撰商品がこんな風にいろいろアレンジで来るのですね」と美味し美味しいの連呼に単純に喜ぶババ。

このランチの前にWBC日本優勝に、この2023年3月22日は忘れられない記念日になりました。

そして、実は2月に亡くなった友はお茶の先生、この日は先生を偲んで想い出を語りあったのです。とにかく一生懸命努力する人でした。お茶に関することとなれば、貪欲に勉強会に参加、陶芸、古文書、利休さんから大徳寺はもちろん歴史についても、学者並みの知識がありました。またお庭には茶花の数々が植えてあり、季節ごとにお床に活けてありました。私も昨年、宗徧バラをいただきました。イタリアから帰ったら庭の雪がとけていて、宗徧バラが生きていました。友の、先生の形見です。そっと撫でて、大事にするねとひとりつぶやきました。天国に聞こえたかな?

日日是好日


2023年3月19日日曜日

春一番めっけ

 



昨日からお彼岸です。

豆撰に顔を出してお友達のところに無事帰ってきましたの報告に行きました。毎日のように会っていたので、とても寂しかったと言ってくれる。雲に隠れていたおひさまが笑って出迎えてくれたようだ。お友達のお仏壇をお参りするとおだんごがお供えしてあった。私はおだんごあげるの忘れていたことを話しました。

円の価値が下がって大変でしたからにはじまり、美しい日本語の話になりました。孫の遊びの中に「わ」を使う遊びがあります。つまりちょっと気品高く敬語を含めたお姫様言葉を使う遊びです。例えば「ジジ様、ババ様」「姫」とか「そうでございますか」「お水が飲みたいわ」「私もそう思いますわ」などです。「めっちゃ」なんて言ってはダメなのです。「たいそうとかとてもでございまする」この話をお友達にすると美しい日本語で話すと喧嘩なんてなくなるわね。私たちもお勉強しましょう!ということになる。私は即答「いいことだがんにの」と栃尾弁で応える。できるかな?たまりにたまっていた話が一気に花を咲かせました。さあ帰りましょうと腰を上げたら、ちょっと待って「すぐできるからおだんご持って行って、イタリアから帰ってきたばかりで疲れているでしょう」と作ってくださった。ありがとうございますでした。それからいつも行く軽食店に立ち寄ると帰り際に「イタリアから帰ってきたばかりで疲れているでしょ、赤飯持って行って仏様にあげて」といただきました。日本はいいな!栃尾はいいな、友達はいいな!

春一番もめけっけてきました。

日日是好日

2023年3月18日土曜日

忘れてはいけなかった

 時差ぼけで0:30に目が覚めてしまう。洗濯物をたたんでTVをつけてみたらあの日3月11日の津波犠牲者の再放送があった。イタリアに行っていたとはいえ、忘れていた自分を恥じた。犠牲になった家族の想いは到底計り知れない。忘れてはいけなかった。ローマの遺跡の数々は歴史に残っている。同じことではないだろうか。年月が過ぎると危険地帯であってもそこに家が建ち、橋ができてしまう。我が家が土砂に埋まったのも地滑り地帯とわかっていて建てた橋のせいだった。原因がわかっていながら推し進める利権優先の行政には怒りを感じる。地震が起きたら津波が起きたら原子炉はどうなるか、対処できているのだろうか?疑問だらけである。想定外とか想定内とかはどこで判断しているのだろうか。考えさせられる番組だった。お笑いも娯楽番組も必要だが、もっと必要な番組を民放も作ってくれたらいいのにと思う。

自分でも訳がわからない難しい問題について書いているが忘れてはならないことだと思う。

日日是好日

2023年3月17日金曜日

ただいま



 朝6:30娘と孫と待ち合わせる。「ババほらね言ったでしょ、起きられるって」と見送りを実行できたことを誇らしげに言う。ミラノ駅までの見送りである。空港までの電車に乗り継ぐには少し余裕があった。孫は「ジジだけは帰らないで」とう言う。そしてジジのスーツケースに乗って「動くカバンだよね」と別れ際にジジと戯れる。

さようならの扉が閉じると大きな瞳から溢れる涙。この瞬間は辛いけれどババにとっては映画のラストシーン。こうでなければなりませぬ。

時間にも余裕がありミラノからチューリッヒまでの乗り継ぎもほぼスムース。チューリッヒ空港はイタリアと違ってお掃除が行き届いていて綺麗でした。(綺麗だと散らかさないと思う)

そして、一瞬でしたが上空から見下ろすスイスの雪山とアルプスの少女に出てくる草原が見えました。娘がドイツ留学した年にスイスのユングフラウ鉄道で登ったことを思い出しました。

さて、日本に着いた途端に行き交う人ほぼすべてマスク顔。イタリア、スイスとは真逆!その上厳重なるコロナ審査!その為のスタッフの多さにびっくり仰天する。日本人と世界はこれほど違うのかと呆れるやら感心するやら、これで経済回るのかって言いたい。

ともあれ新幹線に乗っています。妹と従妹が長岡駅に迎えにきてくれるはずです。やっぱり日本はいいなあ。たたいま!

日日是好日

2023年3月16日木曜日

ブレラ美術館と図書館

   









ブレラ美術館には図書館も隣接され、中世の本がずらりと並んでいる。全く読めないが「裸の王様」の絵本を見つける。偶然だった。孫へのお土産日本から持ってきた本だった。

ブレラ美術館入り口にはナポレオンの黒い像が建っていて、中に入るとたくさんの部屋があり宗教画で埋め尽くされている。キリストが十字架から下され手や足に釘で打たれた後の絵は痛ましさがさらに増す。マリア様の悲しみの顔がリアルだ。。「アレクサンドリアでの聖マルコの説教」は巨大で迫力があり印象に残る絵だった。それにしても宗教画が多いのはなぜだろうか。時の権力者が肖像画の中にマリアとキリストを描かせた絵もある。到底全てを見ることもできないがこの宗教画を見ていると絵は本や映画と同じく歴史を語り、想像の世界へ導くようだ。はじめて見る絵の修復作業。保存することの大変さも歴史を残す大きな役割だと感じる。

花より団子、楽しみはランチタイム。今回はジェノバ料理のお店に入りました。ジェノバは婿殿の故郷です。アンチョビと野菜の天ぷらは日本料理的、バジルソースのパスタは娘が日本でよく作ってくれるパスタである。私も去年は何度か作りました。

そして、イタリア最後の夜は娘の一日早いバースデーです。生クリームたっぷりのいちごケーキは娘と孫とKで作りました。ハッピーバースデーの歌とともに楽しい旅も終了です。

孫にとってKの存在は大きく「ババとジジは帰ってもいいけどKは帰らないでほしい」と訴える。ババにとってはちょっぴりかなしいかな。でした。

日日是好日



2023年3月15日水曜日

日本が恋しくなったり、えっもう終わり?






 




今日を入れて後2日で帰国します。今日はお土産を買いました。今回は何を買うにも高く円の価値がこんなに低くなったのかと思う。日本経済は一体どうなるのやら。物価だけが上がって中小企業は利益が見込めないだろう。イタリアの飲食業者は完全復活しているようだ。もちろんマスクしている人は皆無に近い。マスク無しの行政のやり方は経済に大きく影響していると思う。

さて、本日のランチは日本で言うならば大衆食堂です。私はパスタを食べました。。シンプルで美味しかった。私には庶民の味が一番合うらしい。

ここでもどこのレストランでも満員御礼なのにウェイターはひとりが多い。メニューを聞き厨房に伝え、運ぶのも片付けるのも、大抵ひとりである。神技のようだ。

ホテルでちょっと休憩して孫を保育園に迎えに行く。ババの顔を見てニッコリするものの一目散にママのところに行き抱きつく。親とババの違いは当たり前のことだが、ちょっぴり寂しかった。

その後、モンツァの宝物展に行く。王冠の置いてある部屋は特別なお部屋です。料金も別料金。この部屋の中央にデプリカの王冠が飾られている。その下に鍵のかかる箱があり鍵を開けるとガラス張りのケースの中に宝石をちりばめた本物の王冠が入っていました。

王冠についてはネットから

この王冠の基盤素材は金と銀が80%、直径は15センチで重さは535gとされています。その周りには24種バラ細工とさまざまな宝石がちりばめてあり、圧巻の一言ことです。

この王冠は6世紀にこの地を治めていたテオドリンダ女王が所有していたのが記録されているもっとも古い歴史ですが、その後この王冠は歴代の王たちに継承され続け、イタリア国王のみならず、ナポレオンがミラノでの戴冠式の際にも使用されたとされています。この王冠の内側を支える鉄はキリストを十字架に打ちつけた3本の釘を加工して作られたとされており、そうゆう伝説が数々の王を魅了してきたのかもしれません。ちなみに3本の釘のうちもう一つはミラノ大聖堂、あとのひとつはローマにあるとされています。9月の第3日曜日は「釘の日」ということで、ミラノとモンツァ両方でこの釘のために毎年セレモニーが行われます。また王冠の展示室は見事なフレスコ画が描かれており、テオドリンダ女王の生涯を表しています。

この部屋のみ撮影は禁止でした。地下には数々の財宝が展示されていました。今まで見学してきた大聖堂と違って宝物も絵もタペストリーもまじかで見ることができとてもよかったです。それにしてもこれらはどこから運ばれどこの職人が作ったにだろうか?宝物の数々の裏に奴隷たちが浮かんでくる。どこに行っても十字架にくくられたキリストとマリア像が描かれたり彫刻になっているけれど。この豪華な建物や宝物を見ると権力の誇示としか思えない。

さて今はイタリアは夜中の3時である。ブログを書きながら、豆撰のこと、お友達そして、ピアノが弾けなかった日々を考えるる。そして住むにはやっぱり日本が一番だと思うのです。

日日是好日




2023年3月14日火曜日

公園でピクニック

 





3度目の公園散策。孫とKはシャボン玉を楽しんだり、相撲をとる。広い公園です。この一角だけでも秋葉公園の3倍はありそうだ。ワインをちょっといただいたので、ゴロリとなる。この日はお日様の日差しも強くジャンバーで顔を覆って、すやすやいい気分。Wi-Fiのない時間は充電でもなく、ほとんど何も考えない空の世界だ。日曜日に過ごす空の時間なんて今まで生きてきた中ではじめての体験です。日本人はいつも忙しく働き、女性は休みとなれば家事に追われて休む暇もない。行き交うイタリアに住む人たちは優雅に見える。

夕飯は2度目のトスカーナ料理にはじめてカクテルを味見する。ほろ酔い気分でホテルに戻りすぐに眠りにつく。しかし午前2時に目がさめてしまう。残りも後3日となって、こんなに贅沢な日々を過ごせたことに感謝するババでした。

公園を含めイタリアを歩く時の注意は犬のフンです。子供の数より犬の方が多い感じがします。ローマの汚さは想像以上でした。日本はそこにいくと実に綺麗な国だと誇れます。

日日是好日




2023年3月13日月曜日

コモ湖はおとぎの世界












 イタリア北部のロンバルディア州にある「コモ湖」までモンツァから電車で40分位です。この街で独裁者ムッソリーニが逃げ込んで捕まったところで有名な場所だそうです。ヒトラーもレーニン、今ではプーチンも同じ独裁者ではないか?

それはともかくY字形の湖でイタリアでは3番目に大きな湖の街はとても綺麗でまるでアンデルセン童話のような雰囲気です。

またジョージ・クルーニー他たくさんの有名人の別荘があり、スター・ウオーズの撮影にも使われた有名な所だそうです。丁度桜が咲き誇り、日本を思い出しながら桜並木を歩いきました。ランチはトスカーナ料理です。今回の旅ではじめて美味しいお肉に出会えました。それから私たちはロープウェイに乗って、上から街並みを見学することに、ところがなんと待つ事2時間。土曜日の混雑ぶりは東京ディズニーランドのようでした。山のてっぺんにも街があって、そこで一服。ひとやすみ。何より美味しかったのは冷たいお水でした。帰りのロープウェイも1時間半待ちでクタクタになり、電車に乗るとすぐ眠ってしまいました。孫は疲れを知らない子供でしょうか?眠らなかったそうです。夕飯はどこのレストランも満員御礼でしたので、バーガーを買ってもらい食べました。疲れてもお腹だけは空くのでした。

日日是好日




2023年3月11日土曜日

休憩 携帯やめて




私たちがモンツァに来てから孫は保育園はお休みしていました。今日はお友達も待っているし、Kもお勉強しないといけないからと説得して保育園にやることになりました。 朝食を一緒にとり保育園に送りました。ママがいいと泣きながら行きました。

私と夫はぶらりとモンツァの中心街を歩き、小さなデパートを覗いてみました。それから2人でランチ。メニューが読めないのでカフェに入り現物を指差し、代金はカードで支払う。便利な世の中です。

保育園へ孫を迎えに行ってから公園に行き桜を見たり、マルゲリータの花を積んであそびました。公園には犬を散歩させている人、老人、子供連れなど多くの人がいます。ヨーロッパで一番大きな公園なので人はバラバラに見えます。

ここで思う事は人は無を求めることがない。ベンチに座っていても、腕を組んで歩いても、携帯を使っていると言う摩訶不思議な現象です。ボーッとする時間が必要でない世の中なのでしょうか?と疑問に思う私です。が、その私もWi-Fiの繋がるところでは携帯と友達でいるようなのか孫に叱られます。

「携帯やめて」と。よく携帯を取り上げられます。

日日是好日


2023年3月10日金曜日

ミラノの大聖堂は圧巻

 









ミラノの大聖堂は娘の結婚式の時に来訪しているはずだった。8年前だろうか?大聖堂の前で撮った私たち夫婦の写真が残っているからだ。当然の如く大聖堂の中に入っているはずと思い込んでいた。大きな鐘があるはずだった。

そう思って中に入ったら眩しいほどの赤と黄色と青のまるで虹の中に入ったような大きな大きなステンドグラスが私たちを包む。柱の数と大きさに圧倒される。色のある世界は今まで訪れた中で一番強烈だ。ここではじめて私たちは大きな誤解をしていたことに気づいたのです。ドイツとイタリアには数回来ていて、教会を廻ることが多かったので記憶がごちゃごちゃになって整理されていなかったようです。大聖堂の屋根に上って確実に思い込みだったと知る。記憶とはこんなに曖昧で、勝手に想像するものだったのか?もちろん人によるのですが。屋根の上から見る建築物の繊細な美に打ちのめされる。芸術と技術に圧倒され、どうやって一体作ったのだろうか。この大きな建物も修理、清掃は今もこれからも続き未来永劫であろう。世界が存在する限り。

戦争で失われてはいけない。

ネットからの情報です。

ミラノのドゥオーモは世界最大級のゴシック建築であり、全長158m、幅92m、高さ108mの威容を誇る。5世紀もの歳月をかけて多くの芸術家によって完成された。階段またはエレベータによって聖ジュゼッペ・アルチンボルドは、ステンドグラスのうち、〈ロトと娘たち〉や〈アレクサンドリアの聖カタリナの生涯〉などのデザインに携わっている

編集

ドゥオーモの体積はフランスボーヴェ大聖堂に次いで世界で2番目で、広さもバチカンサン・ピエトロ大聖堂に次いで2番目である。編集

ドゥオーモには135本の尖塔があり尖塔の天辺にはひとつひとつに聖人が立っている[3]。一番高い位置に金のマリア像が輝いている。

この旅も折り返し点に来ました。

日日是好日

2023年3月9日木曜日

懺悔の部屋

 





ローマの旅最後にサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に立ち寄る。ローマ駅からすぐそばである。この教会の天井は金色と煌びやかである。そしてサイドはアーチであるが中央は日本の格天井風である。地下に降りていくと、そこには懺悔用の机があり、ひとりの男性が長い間手を組み下を向いて祈っている。それをみた孫は「私も神様に言う、いつもババに意地悪をしてごめんなさい。もうしません」と言って跪き祈っていました。「神様何か言った?」とババが尋ねると「神様は喋らなかった。でも目を細めてうんうんてこんな顔をした」いやはや、孫の想像力は凄い。おまけに同行していたKに懺悔を促すのでした。Kはまずいなと言う表情で微笑んで懺悔の部屋に降りて行きました。「あなたも」と夫に言われましたが私は即答「ババは懺悔することはありません」

ランチをゆっくりとりモンツァに向かいます。ここで一言前にも書きましたが偽物メニューは絶対に食べない方がいい。一度くらい経験してもいいですが、鶏肉料理は日本人の柔らかい調理方法と異なるのでおすすめしません。パスタとピッツァは間違いのない優等生メニューです。またローマは汚れています。観光する人が多すぎるからでしょう、タバコの吸い殻が多いのは外国人のマナーのなさかもしれません。

約4時間電車に乗って娘のアパートに戻る。夕飯はおにぎらず!シーチキンに卵、レタス。ご飯と海苔の感触に美味しいと絶賛!和食はやっぱり一番口に合います。そして緑茶です。旅の疲れが海苔の香りと緑茶の渋味で取れました。ちなみに孫はババのお土産ポケモンカレーとおにぎらずを一気に食べました。2人分です。


日日是好日


バチカンからタイムマシーンに乗って

 





バチカン市国の周りは城壁が巡らされている。孫はピラミッドみたいと大喜びである。手荷物検査を終えるとそこは紀元前の世界だった。ずらりと左右に並べられた彫刻、巨大なタペストリーの通路、世界地図などはドローン撮影したかのようだ。伊能忠敬が見たらどんなにびっくりしたことか。続く部屋は多すぎて素通りして絶対見逃してはならないバチカン宮殿システィーナ礼拝堂の祭壇に描かれた「最後の審判」です。天井が高すぎて首が痛くなり、数々の絵の一枚一枚を読み取ることは難儀だが、どうして描かれたのかとか中央の天使の絵は映画「ET」のヒントだったかしら?「ダビンチコード」などの映画を思い出しながら過去を辿っていました。

ヨーロッパの発展にはキリスト教が大きく影響し、その時の世界や王族などを宗教で支配していたのだろうか。もしイエス・キリストが神様で生きかえったことが真実なら、キリストは決して贅沢な居城など求めることなく生前通り民の幸せのために教えを広めたはずである。

しかし、この巨大な建物に使われている大理石はどうやって運ばれたのか、想像できない権力の中で奴隷(ベン・ハー映画のワンシーンを想像する)として働かされた民も多かったはずそして、権力は権力を重ねて行ったに違いない。

でもこれらの設計をした人たちは偉大なる天才だったことは言うまでもない。

そして、その時代から現代もなお、ここに携わる人々による修復工事、観光事業を支えていることは、素晴らしいことだろう。働く場所があるのだから。

バチカン市国の城壁を回って、サン・ピエトロ大聖堂に着く。巨大な柱、大理石の床、などに驚かされる。スケールが違いすぎる。この建物が完成した時、日本は何時代だろうか。やっと弥生時代だろうか。

この日の最後は「ダビンチコード」謎解きの最後の撮影場面のお城を上る。

ローマ滞在最後の夕食はタコのサラダやヒレ肉ステーキ、辛めのパスタ、サーモンのオリーブ焼き。仕上げにイチゴ、ミルフィーユ、プリンを食べながら孫の「キラキラ星」の歌ライブを聞く。デザートもライブも終了し、そろそろホテルに戻ろうかと思っているとレストランで働いている東京出身の方からなんとクッキーのサービスをいただきました。外国で日本人に出会うと日本を思い出すのでしょう!ご親切にありがとうでした。異国で働いていた娘も同じ気持ちだったかしら?いえ今だって日本が恋しいでしょう。

孫にとっても日本は故郷のようです。あと何日かと指を出して1、2、3、4、と数え始めたら「ババやめて、数えたら少しになって寂しくなるから」と言うのです。孫の気持ちを考えると胸が熱くなりました。

ローマ時代と中世、そして今とタイムマシーンに乗って彷徨う日々の中で、家族と一緒にいられるこのひと時こそ幸せなのだと思いました。

日日是好日



 


2023年3月7日火曜日

コロッセオからパンテオンまで





この日は、私の勘違いで見学先はコロッセオ、フォロ・ロマーノ、パンテオンなど紀元前からの建物や遺跡巡りをしました。私にとっては2度目のローマです。ちょっと感激の度合いが?でもイタリア人の娘婿が一緒ですから安心して回れる、細部の説明ありの利点が他の観光客とはちょっと違うところです。

コロッセオについて

ローマ帝国第9代皇帝ウェスパシアヌスによって建設された円形競技場。大きなアーチ出入り口が80箇所もあったそうです。内部の柱の大きさに圧倒されます。石とコンクリートとを使って建築するとはなんという文明だろうか?日本はまだ縄文時代だったと思うと歴史の違いをまざまざと見せつけているように感じる。この施設が剣闘士・捕虜・奴隷・猛獣の殺戮ショーや公開処刑が行われた事を孫は聞き

「動物はかわいそうだね」と何度も言う。5歳の子供にとっては歴史的建造物には関心が持てないが、「生きる」ことの大切さは理解しているようだ。去年訪れた広島原爆記念館に連れて行った時も「命の大切さ」を感じたようだった。子どもなりに貴重な経験をしている。


数々の広大な遺跡巡る旅は年寄りには、なかなかハードである。1日20000歩以上歩いているのだから、午後からはホテルに戻って2時間のお昼寝タイムを取る。この休憩時間がないと午後からの行動は無理だろう。今回は4年前と違う体の衰えを感じる。ところが孫は休憩中もお昼寝することはなく、テレビを見ていたようである。

さて、午後からはパンテオンを見学。ラファエルのお墓や天井の高い建物、天使の絵などを見学。その途中に「真実の口」に出会う。

以前は休館で窓越しに見ただけだったのですが今回は中に入ることができました。

孫に「悪い人や嘘つきの人は手をちぎられてしまうんだよ」と脅かすと「ハートがドキドキしてきた。ちょっと怖い」と言いながら「誰も悪い人はいないね」と観光客の手がちぎられていないことを確認している。ローマ見学の中で唯一笑える場所であった。


世界遺産を観て廻るとその建物にまつわる歴史的重要人物も登場すが、至って知識不足である。とりあえず忘れてもいいようにブログに書き留めるが、途中で名前が出てこない。日頃テレビなどで知っている人でさえ、あの?えーと?が多くなっているのだから、普段見ていない人や建築物の名前など覚えられるはずがないのです。

途中、泥棒に出会ったりすると孫は大きな声で「あれは泥棒なの」と言う。ヒヤヒヤするババですが、こう言う時は必ず日本語であるからホッとする。

ピッツァやパスタにもそろそろ飽きてきたので夕飯はブラジル系のお寿司にする。

天ぷらはよかったが、寿司はいただけない。どうしてチーズが入るの?どうして甘いの?

まあ仕方ない大はずだった。次回からは絶対偽物は食さない。イタリア料理のみに徹底することを誓うババでした。


次回こそバチカンです。


日日是好日