2023年1月31日火曜日

ひとり占め

 甘夏かな?

みかんの甘露煮?

小さな可愛い雛人形は孫ちゃんへ

そして礼子さんへと書かれた

袋には

みかんの皮の砂糖菓子?が

お友達から送られきました。

いつだったかラインで作りました。と

おっしゃていたお菓子だと思われる。

ひとつつまんでみる。

これはいける。

ふたつ、みっつ

止まらない手。

子どものように私は唯一の同居者に

分け与えることなく

独占して食べてしまった。

それから夕飯準備

今日は親子丼にする。

私がご飯抜きの親子丼を食べると

同居者が

おまえ、遅く帰ってきたけど

どこかで何か食べてきたのか?

まさか、仕事にいってきたんじゃあ!

まさかお友達が送ってくださった手作り

お菓子をひとりで全部食べたなんて

言えない。

おまえはそう言う人間だ。

美味しものを分けようと思わないのか。

なにが減量努力だ。

と言われるに決まっている。

どんなに罵られようと

あのほろ苦く甘いみかんのお菓子は

最高の美味しさだった。

40年以上同居してきた相棒でも

分けてあげられなかった。


日日是好日

2023年1月30日月曜日

綺麗に洗われた水槽

 栃尾は大雪が続く

家自体がかまくらのようだ。

室温は22度、水槽温度は18度。

金魚の住処としては

上等のはずだ。

しかしこの1、2週間は

ひっくり返る日々が続いた。

4年前にお友達が孫の帰国に合わせて

持ってきてくれた金魚である。

孫は4年の間に2回帰国した。

2回目の帰国では

金魚の餌係を率先してやっていた。

具合が悪い事を知らせると

病院に連れて行って!

金魚の病院はないんだよ。


生きていても

死んでもきかせてね。とボイスレターが

入っている。

生きているけど

動かなくなって水槽の下に沈んでいる。

とジジは知らせる。

去年の夏祭りで孫は金魚すくいをした。

小さなメダカくらいの金魚を

同じ水槽に入れたら

大きな金魚は1匹を飲み込み

美味しくなかったのか

吐き出した。

ジジは慌てて

小さな金魚を知り合いの

池に引っ越しをさせてきた。

お友達と妹と私がピアノと歌のレッスンを

すると金魚は音に合わせて踊った。

私たちは小さな1匹の観客に

嬉しくって嬉しくって

ありがとうと言った。

ジジが固くなってしまった

金魚を水槽から取り出したのは

昨日の午後2時32分。永眠した。

ジジは4年間

毎日毎日餌を与えて

水槽の掃除もした。

まるで孫のように


日日是好日


2023年1月29日日曜日

新豆フェア予告l




 豆撰がこだわり、10年前に復活を果たした栃尾産エンレイ大豆

品種改良した大豆と違って背丈は短く、さやも多くはつきません。
でも、大豆の甘さは凝縮されて味も香りも絶品です。
少量しか収穫できないので、
栃尾の生産者はお米と同様年々減っており、
近い将来、栃尾産大豆は幻となるかもしれません。
2月1日から限られた期間、
この貴重な栃尾産の新豆を使った栃尾の油揚げをお届けいたします。
ぜひこの季節にお取り寄せください。
尚、栃尾産大豆がなくなり次第、新潟岩船産の新豆に切り替わります。
創業以来守り続けた新潟産大豆の栃尾の油揚げもまた、
もちろん豆撰の誇りの油揚げです。
新豆フェアでは特典をご用意させていただく予定でおります。
ぜひお楽しみに!l

2023年1月26日木曜日

認知度を測る

 


左手に携帯持ち

右手でポケットを探る。


大雪のため

交通麻痺

お店の駐車場は

除雪をしても

すぐに雪は降り積り雪の草原である。

朝出勤するが

リモートに切り替えて帰宅することに、

お友達が送ってくださった

カステラとラスクと携帯を左手に持ち

車から降りて、コート、ズボンの

ポケットを右手で探り

携帯を探す68歳のババでした。


日日是好日

2023年1月23日月曜日

どれくらい好きか

 日課のひとつに

夕方4時の会話がほぼ

義務付けられている。

相手は5歳の孫である。

イタリアに住んでいるので

私たちは夕方であるが

あちらは朝である。

パンケーキだったり、おにぎりだったり

、クッキーだったりするが

なかなか食は進まず

母親つまり娘は

「食べないの?あなたがこれがいいって

言ったでしょう」

などなど叱られている小言を

毎日聞くババはよっぱらである。

そのうちジジが登場。

「おはよう、おばかジジ」と笑いながら

ジジにご挨拶。

私はおばかがついたので

「ジジの事好き?」と聞くと

「宇宙くらい好き」と言う。

頭におばかがついたけど

ジジはニヤニヤである。

「ババは?どれくらい」

しばらく考えて

「ババがジジからもらった小さな小さな

ダイヤの指輪くらい」と言う。

大きくなくても

宇宙ほどでなくても

好きは好きと言うことだろうか?

日日是好日


2023年1月17日火曜日

初釜の





 初釜

先生の茶事懐石は

全部手作りで美味しい。

器も盛り付けも楽しい。

私も帯をしめ、非日常の雰囲気を

満喫する。

政所釜はどっしりと大きく

秀吉の妻を思い描かせる。

お香の香りが漂う。

蝋燭の灯りと湯気が

和を感じさせる。

仕事も家族のことも

この空間に座ると

忘れている。

初釜は一年のはじまり。

日日是好日


2023年1月15日日曜日

 携帯から

ニュースを見た。

時計は23:28

眠気がどこかに行ってしまった。

無理やり携帯をはなし、目をつむる。

しばらくすると

一通の厚い封筒が枕元に届く。

手を伸ばし

携帯のあかりで

宛名と差出人を読む。

懐かしい綺麗な文字であった。

昨年の暮れに、お元気ですかとお互いが

歳をとったことを話した。

「髪の毛が薄くなって」と言う。

その隣で奥さんは少し首をちじめ笑った。

私は「背中を骨折してやっと少しだけ

仕事をしています」と言う。

あぶらげを買ってレジに行き

レジをする姪に

「あまり仕事はさせないでください」

とあの人はつぶやき帰る。

少しは心配してくれたのか。

その人の文字である。

43年前に開いた一通と同じ文字である。

「僕も結婚します。あなたが結婚する

とお聞きして本当に安心しました。

よかったと思っています」

偶然にも私の結婚式と同じ日だった。

夫となった人は

役所勤めである。食いっぱぐれはないけど

安月給で

新婚旅行に行くのに

長岡までバスで行った。

枕元に届いた厚い封筒には

赤い椿の花の写真が入れてあった。

花いじりが趣味です。と庭の写真が

入っていた。花いじりが好きな人は

夫である。

他にも写真だったような絵だったような

便箋が入っていたがよく

思い出せない。

その封筒を枕元に戻すと

まだ子供の娘が

「これなーに」と封筒を開けようとする。

「なんでもないの」と娘の手から

その封筒を奪い、

枕の下に入れる。

43年前、長岡行きのバスは2台も

出ていた。私の乗ったバスの隣に

あの人がいた。

封筒を枕の下に入れてから

携帯を取り出して時間を見ると

0:50である。

私は1時間以上

夢の中を彷徨っていたのだろうか。

隣には寝息を立てている夫がいた。

日日是好日



2023年1月10日火曜日

ラーゲリより愛をこめて

 何年ぶりだろうか?

夫が「ラーゲリより愛をこめて」の映画を

観に行かないか?と誘ってきた。

朝のうちに仕事の打ち合わせをすれば

時間は作れそうだった。

それと昨日のボーッとした車事故が尾を

引き、何かをしようという意欲が全く薄れ

自己嫌悪に陥っていたタイミングの

夫の誘いでした。

早めのサンドイッチランチを

とり、映画館へ。

終戦を迎えたのに

シベリアに送られて、捕虜として強制労働

をさせられた日本人の物語。

戦後10年後に私は生まれている。

その頃になって

ようやく、長きにわたって

捕虜となっていた、

日本人が

帰還できたとは

どんなに大きな喜びであっただろうか。

今現実に起こっているロシアの

ウクライナ侵略のことが

頭の中で交差して

解けない毛球のようだった。

主人公演じる二宮和也さんの演技力と

助演者たちの演技力が胸を振るわせ

マスクに鼻水と涙が流れてしまう。

コロナ禍中と自国ではないにしても戦争が

占領が起きている現実の中で

1秒でも見逃してはいけない。と

思わせる脚本に心が締め付けられる。

歴史の背景を私は学んでいない。

現代の教育はどうなっているのかは

わからないが

戦争はしてはならない教育は必要である。

今も戦争の渦中にいるウクライナ

兵士たち、民間人への攻撃、そして死んで

しまう現実が毎日報道されていると

今日の映画は今と何が変わっているという

のだろうか。

しかし、「ラーゲリより愛を込めて」の

映画が訴えているものは希望である。

未来に向けての遺言に

人間としての尊厳が感じられ

誤った考えも修正できると教えている。

守るの方も攻撃する方も死者が

出る。

戦争はゲームではないはず。

第二次世界大戦から今日まで

人間は何を学習してきたのだろうか。

未来への希望を書いた主人公の遺言を

4人の捕虜は頭の中に記憶させ

帰還する演出は素晴らしかった。

今年観た映画

「梟の城」、「二十四の瞳」をはるかに

超えて私の記憶に残る映画となった。


日日是好日





2023年1月2日月曜日

携帯が繋ぐ


 遠くに離れている娘や孫。

海外ではないけれど、

遠くに住んでいる友達。

車で行けば30分、2時間もかからない

ところの近くの友達。

繋がっているのは携帯である。

何も連絡がないと

不安になったり

元気の証拠と思ったり

その日の天気や気分で私の気持ちも変わる。

コーヒーを入れても

甘いお菓子を食べても

気になってしまう。

便利な機械は

便利すぎて

心配ばかりして

テーブルに置いては

ため息をつく。

ネガティブだな。

幸せだって伝わってくることも多いのに。

日日是好日



お年玉

 


 孫にはじめてのおとしだまを

用意しました。

5歳の孫は

日本ではみんながお年玉をもらうの?

どうして?

風習の違いに疑問を持ったようです。

それでも

袋の中に紙のお札が入っていると

知ると

嬉しそうにパパに話していました。

海の向こうはやはり遠いです。

たった2人だけのお正月は

寂しものでした。

日日是好日