むかしむかしのお話を見つけました。
https://m.youtube.com/watch?v=2CPveprQ_Ag
栃尾に伝わる馬市の昔話です。
農耕用の馬の競りが
その昔から栃尾で
行われていたそうです。
7月24日、その日が
秋葉神社の火祭りと重なり
門前には市がたくさん並び
方々から、たくさんの人たちで
賑わっていたそうです。
さすがに昭和の私が生まれた時代は
馬の競り市は見たことは
ありませんでしたが
秋葉神社には多くの信仰者が
集まり、うま市(露店)としての賑わいは
今では想像できないほど
活気がありました。
我が家にも
本明や河野から祖母の姉と妹
そして母の祖母が馬市になると
大きな風呂敷を担いで
我が家に泊まりに来ました。
3人のお婆さまたちは
モンペの生地やら
機生地を買いに栃尾鉄道に乗って
きました。
そして2、3日
我が家に泊まって行ったものです。
今と違ってお婆さまたちは
優雅なもので
予定とか日程などと言う決まりは
ありませんでした。
もう一つ泊まって行こうか
せっかく来たんだからそうしましょう
と思いのままに過ごしていました。
そろそろお暇しましょうかと
我が家をたつのです。
その一言を待ってましたとばかりに
母はあぶらげを買いに行きます。
3人のお婆さまたちへのお土産です。
この頃から栃尾といえばあぶらげ
だったようです。
あぶらげといえば
でっこいあぶらげ寿司。
あぶらげを二等分して甘塩っぱく煮付け
その中にぎゅうぎゅうと酢飯を
詰め込みます。そしてイカ飯のように
輪切りにするのです。
ですから端っこはあぶらげの面積が
いっぱいになります。
私はあぶらげの端っこが大好きでした。
馬の競りのように
あぶらげ寿司の端っこに目をつけて
いただきますと言うが早いか
端っこのあぶらげ寿司をつかんで
いました。
母の作るあぶらげ寿司は最高
で、ほっぺが落ちそうでした。
日日是好日
「うま市」という名称は、かつて栃尾が軍馬農耕馬の一大生産地で、大規模な馬の競り市「馬市」が開かれていました。時期が秋葉神社の例大祭が重なり多くの人々で賑わっていたことに由来します。
栃尾名物「あぶらげ」誕生の一説にも「馬の売買が成立し、証文(契約書)代わりに酒が酌み交わされる際、豪快に手づかみで食べられる酒の肴として考案された」とあり、馬市との関りが伝えられています。
現在では、馬の競り市こそなくなりましたが、「うま市」と名を変え、露店で賑わう行事として行われています。