2023年1月10日火曜日

ラーゲリより愛をこめて

 何年ぶりだろうか?

夫が「ラーゲリより愛をこめて」の映画を

観に行かないか?と誘ってきた。

朝のうちに仕事の打ち合わせをすれば

時間は作れそうだった。

それと昨日のボーッとした車事故が尾を

引き、何かをしようという意欲が全く薄れ

自己嫌悪に陥っていたタイミングの

夫の誘いでした。

早めのサンドイッチランチを

とり、映画館へ。

終戦を迎えたのに

シベリアに送られて、捕虜として強制労働

をさせられた日本人の物語。

戦後10年後に私は生まれている。

その頃になって

ようやく、長きにわたって

捕虜となっていた、

日本人が

帰還できたとは

どんなに大きな喜びであっただろうか。

今現実に起こっているロシアの

ウクライナ侵略のことが

頭の中で交差して

解けない毛球のようだった。

主人公演じる二宮和也さんの演技力と

助演者たちの演技力が胸を振るわせ

マスクに鼻水と涙が流れてしまう。

コロナ禍中と自国ではないにしても戦争が

占領が起きている現実の中で

1秒でも見逃してはいけない。と

思わせる脚本に心が締め付けられる。

歴史の背景を私は学んでいない。

現代の教育はどうなっているのかは

わからないが

戦争はしてはならない教育は必要である。

今も戦争の渦中にいるウクライナ

兵士たち、民間人への攻撃、そして死んで

しまう現実が毎日報道されていると

今日の映画は今と何が変わっているという

のだろうか。

しかし、「ラーゲリより愛を込めて」の

映画が訴えているものは希望である。

未来に向けての遺言に

人間としての尊厳が感じられ

誤った考えも修正できると教えている。

守るの方も攻撃する方も死者が

出る。

戦争はゲームではないはず。

第二次世界大戦から今日まで

人間は何を学習してきたのだろうか。

未来への希望を書いた主人公の遺言を

4人の捕虜は頭の中に記憶させ

帰還する演出は素晴らしかった。

今年観た映画

「梟の城」、「二十四の瞳」をはるかに

超えて私の記憶に残る映画となった。


日日是好日





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