ピアノをはじめて早4年目に入りました。レッスンした曲はさくらから悲壮、愛の讃歌、愛の夢などなど十数曲ありますが、レッスンの道のりと並行して人生の道のりもあります。ピアノに没頭できる日もあれば1ヶ月もピアノに触らないこともあります。それは娘家族のところに行くからです。イタリアは遠くて、ピアノはもちろんありません。家族と一緒の時間を優先すると個人的なことはおあずけになります。もう一つピアノを弾く気力が失われた理由は仕事を辞めたことです。無気力状態、絶望感。もうピアノも触りたくないと心は鬱。数ヶ月過ぎ私の心を救ってくれたのはピアノとお茶のお稽古でした。お茶に着いたはまたの機会にしましょう。
さて、そんな中で課題曲ドビッシー「夢」を諦めず一年も練習してきた自分を褒めています。何度も楽譜を置きピアノの扉に鍵をかけてしまったりしました。が、ようやく譜読みと曲想がわかってきました。とはいえ、なかなか指が動いてくれません。ペダルを踏む右足のタイミングがぜんぜん合わなくて、流れが途切れたりまた反対に踏まずに次の小節へ翔ぶテクニックができないのです。練習を繰り返しているのにどうして私にはできないのだろうと落ち込むこともあります。それでも一生懸命頑張ればなんとかなると自分に言い聞かせて師走を駆け回っている老女です。そして寄り添ってくれた夫とN子に感謝しています。
日日是好日