2025年1月1日水曜日

星野富弘画集 いのちより大切なもの

 姉ちゃん(10歳違いの叔母)が死んで半年も過ぎないある日。今から23年前私は店の階段から落ちて、正確に言うとハシゴを上がっていたらハシゴがまっ逆さま倒れ、私は宙を舞った。1秒か2秒にも満たない空中時間だったが、とてもとても長く、きっと大怪我になる。半身不随になったら車椅子になると考えた。ドンと言う音と共にコンクリートの廊下に落ちると、起きあがろうとしても体が動かなかった。全く動けなくて、これは覚悟せねばと思った。誰もいない休日の出来事です。その時丁度豆撰に来た姪っ子の真奈美にお父さんを呼んできてと頼んで、駆けつけた義弟から救急車を呼んでもらった。夫と救急車は同時くらいにきて私はタンカーに載せられ、夫と一緒に病院へ運ばれた。レントゲンを撮ってもらった。骨折場所が何番目とかでなくて良かったと言われた。半身不随を避けられた。

動けない生活が1月ほど続いた。奇跡みたいだった。

それから3年前?いや4年になるだろうか?今度は蓼科でハンモックから落ちて骨折した。落ちた瞬間にわかった。骨折だと。落ちた場所は石だった。すぐに、1回目より大変だとわかった。でも半身不随にならなかった。お友達から救急車を呼んでもらい長野の諏訪病院へ運ばれた。思った通りだ、また骨折。奇跡だ。またしても半身不随は免れたが背骨と背骨の軟骨が潰れて痛みは取れることなく今に至っている。

そして昨年無謀とも言えるネパール「アンアプルナトレッキング」に参加する。この6日間歩き続けられ下山した時私は三度目の奇跡を感じた。

二度目の骨折の前に心臓のカテーテルも受けている。

今2025年を迎えられたことイコール生還したような気がする。

大晦日に届いた星野富弘さん画集を手にすると、どのページも涙なくしては読めない。言葉も描かれている花も生きている。

日日是好日


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