三國連太郎主演 1994年作品 「夏の]
あの日は父が病院から帰ってきた夜だった。私はそばにいたかったが妹家族に遠慮して家に戻って眠った。「礼子早くきてくれ。水が溢れて大変だ」と父の声で目が覚め、私は急いで父の眠る実家に駆けつけた。すると仏壇に飾った花瓶から水が漏れて畳が濡れていた。そして廊下から見える庭の池に水色の小さな蝶が待っていた。蝶は何度も私を見つめて「ありがとう」と言っているようだった。あれは絶対に父の魂だったと確信している。
この映画のラストシーンはまさに父の再来のようだった。
3人の小学生と孤独な老人の心のふれあいが情緒的に描かれている。スイカを食べるシーン、コスモスが咲き誇るまでの情景と子供たちの心の成長がなんとも言えない和みの気持ちにさせてくれる。
老人と子供たちの感情を通して生きることと死への問いかけだろうか。それとも戦争の無惨さ、責任を問うているのだろうか。
三國連太郎の演じる老人に近づいている私には生きることと死に近いていることが同時進行していて複雑な思いであった。
戦争が遠い過去にならなければならないのに、だんだん戦争が近づいているように感じるこの頃。孫のこれから先は一体どんな時代になるのだろうか。生きることが大切で楽しい時代になってほしものだ。
日日是好日
夏の庭 The Friends』
公開:1994 年 監督:相米慎二
時間:113分 製作国:日本
勝手に評点:★★☆☆☆2.5
夏の庭 The Friends』
公開:1994 年 監督:相米慎二
時間:113分 製作国:日本
勝手に評点:★★☆☆☆2.5