2017年7月19日水曜日

海を渡る前と渡ってから

ひとりでロサンゼルスに向かうことになった。
お友達数人から「大丈夫ですか」とメールをいただく。
見送りしましょうかと声をかけていただけたことはとても
嬉しかった。62歳のおばさんにとってひとりはとても心細いものだ。
Sさんにお願いした。
東京駅は混雑。改札口で彼を見つけると、張りつめていたものがゆるゆると
溶けていく。
ネットでチェックインを娘に依頼していたのは非常に便利だった。
パスポートを見せるだけで、チケットをもらい荷物を預けるだけ。
ひとりでは何もできないと言うより、ひとりでしようとしない
依存症である。

羽田空港で彼と夕食を共にして、お土産を買い、コーヒーを飲み、
彼に感謝して、私は颯爽?に搭乗。ゲート110番で待つ。
ここで、まさかの失敗をするのだが、気がついたのは
ロサンゼルス空港に降りる直前。
この失敗は後で書くことに。
夫のキャンセルで私の隣は空席かもと期待していたら、
アメリカの女性が座る。
「トイレに行くときは声をかけてください」流暢な日本語である。
お互いの目的を聞き合う。
 安心のふた文字である。
 私は運の強い人間だ。
弱々しく見えるのか?行く先々で出会う人は皆優しい。
飛行機の中で、先日Mさんが面白かったと絶賛されていた映画
「美女と野獣」を観る。感想は長いアメリカ生活のうちに書くことに。
いよいよアメリカ大陸の上空に、
広い、ゴルフ場は平地にいくつも点在する。
周りは真っ白で、青い区画整理された?海に囲まれている。
 2年前は夜だったのかこの景色は記憶になかった。
アメリカ女性からエスタ場所に案内してもらい
日本に戻ったら、是非「豆撰」に来てくださいと感謝の気持ちを伝える。
彼女の仕事は日本だからである。
彼女と別れると次に登場してくださった女性は日本人。
「日本人ですよね」と声をかけられ、「心強いです、ご一緒にエスタの手続きを
していただけませんか」とこの何も知らないおばさんを頼りにする。
まさか……
私は何もわかりません、私の方こそよろしくお願いします。
案の定 、機械の前に立つと、彼女はさっさと手続きを済ませ、私に教えてくれる。
私は優しい人にめぐり合うことのできる運の強い人間である。また助けてもらう。
手荷物を待つ間に、お互いの目的を話し、別れる。
さて、私の目的は
娘の出産である。今病院で私の孫が誕生するその瞬間を、この待合室で待っています。
産まれたようです。

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