お友達が羽田まで持って来てくれた本は
私の大好きな作家原田マハさんの本でした。
読んだ本は外し、数冊をリュックに詰め込んで来たのです。
アメリカ生活五日目となると
日本流とアメリカ流の差がストレスになり
たまっていたものがいっきに吹き出してしまいました。
私の悪い癖は黙り戦法です。ストレスとは思い通りにことが進まないから起こる現象です。
そのためか、夜中には激しい嘔吐に苦しく、切なく、
涙が溢れてしまいました。
私の唯一の空間場所を見つけました。それはバスルームです。
狭い空間は幼児が好むように、私の心を落ち着かせてくれるのです。
そして、もうひとりの私に語ります。
涙をいっぱい流したら落ち着きますよ。我慢しないで泣きなさい。
この効果は大きかった。
その結果、私は私流を一切言わないこと。
少しのことを気に留めない。
なるべく、自由を楽しむ。l
この三点を心の箱に詰めこみ
そして、今日午後からの行動に移るわけです。
彼らは赤ちゃんを連れて、イタリアのパパママと一緒に小児科に検診に行きました。
私のストレス理由の一つは言葉がわからないことでした。
4対1のイタリア語会話には辛いものがあります。
だから病院には行きませんでした。
そのかわりに
カフェに行くことにしたのです。
永遠をさがしにをもって。
この本に限られたことではありませんが、数少ない読書の中で
いっきに読み続けられる本とは
内容が、登場人物が私になったり、わたしの家族になったり、友達になったりすることです。置き換え術のようなものです。
この、置き換え術がすんなりできるともう止まらなくなり
いっきに読むのです。
有名な指揮者の子供として生まれた 和音と友達ふたり、ニセ母の
四人の物語です。
そこに大きくドカンと落とす実母の愛は大きすぎて大きすぎて
カフェでは涙が止まらず、ナプキンで涙をぬぐい、鼻をかみ、
3時間もこの繰り返しをしていたわけです。
さて、このカフェに来る前に夫と電話で話しました。
お前は大人なんだから
好きなブログを書いたらいいじゃないか
この会話が、永遠をさがしにのニセ母が和音に言うセリフにあったのです。
もうたまりません、洪水のように溢れた涙を止めることはできませんでした。
我が夫です。私の泣き虫治療方法を処方してくれました。
気分転換を終えて、娘夫婦の家に戻ろうと、来た道の反対側を歩く、
これがまた大きな間違いでした。
アメリカの道路は広くて長く続き、その反対 を渡るには相当の距離を歩かなければならない羽目になったのです。
この続き永遠をさがしにの感想とアメリカ紀行は続きます。
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